ラテン系小悪魔女優のエイザ・ゴンサレスに、ニュージーランド出身のジェス・ホン、台湾系アメリカの注目新人ジーン・ツェンが揃って、Netflix新作ドラマシリーズ「三体」のロンドンプレミアイベントに登場しました。主要人物を演じる3人の女優たちが語ったNetflix版「三体」を見るべき理由とは? イギリス現地で取材してきました。
現代パートの舞台を英国へ移す大胆アレンジ
Netflixの話題の新作ドラマ「三体」は異星人の侵略による人類存亡の危機を描くSFものです。原作はシリーズ累計発行部数が世界で2900万部を超える中国の作家・劉慈欣(リウ・ツーシン)による同名タイトルのベストセラー小説。そんな人気作を映像化したNetflix版は60年代の中国からVR(仮想現実)ゲームの場面までビジュアルで攻めています。現代パートの舞台をイギリスに移し、多様性満載の登場人物に変えたアレンジもあります。なかなかに大胆です。
グローバル作品らしさを担っている1人がメキシコ出身のエイザ・ゴンサレスでしょう。「トランスフォーマー」シリーズを手掛けたマイケル・ベイ監督作「アンビュランス」(2022)などに出演し、ブルガリのアンバサダーを務める彼女が演じるのはナノテクノロジーの権威者オギー。妖艶過ぎる天才役ですが、不吉なカウントダウンに視界が覆われた苦痛の表情がけっこう映えます。
Netflix版「三体」が全世界配信される前日の現地時間3月20日夜、ロンドン市内にあるフレームレスを会場に行われたド派手なプレミアイベントにエイザ・ゴンサレスの姿もありました。エイザは自身の役割に誇りを持っている様子。
舞台挨拶で「メキシコ人女性として、この役を演じることができるのはとても名誉なこと。だいたいラテン系女性がこうした役を演じる機会は少ないから余計にそう思う。世界のあらゆる地域の人がキャスティングされているから、実感を持って見ることができるんじゃないかしら。私たち女性のためにこのようなキャラクターを描いてくれたデヴィッドとダニエル、そしてアレクサンダーに感謝しています」と語り、Netflix版「三体」を見るべき理由を言い表していました。
ちなみにエイザ・ゴンサレスが最後に挙げた人物、デヴィッドとダニエル、アレクサンダーとは、ショーランナーと呼ばれる作品責任者たちのこと。デヴィッド・ベニオフとダニエル・ワイスは伝説のヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のクリエイターメンバーで、アレクサンダー・ウーはヴァンパイアシリーズの「トゥルーブラッド」を代表作に持ちます。今回、この作品のために人気クリエイターの3人がタッグを組み、手掛けています。
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