そして、最後は「③トイレ」をはじめとした「衛生用品」。
非常食と違って、使用期限を気にする人も少ないため、一度揃えたらそれっきりになりがちですが、こちらも進化がめざましくてびっくりしました。(ちなみに、衛生用品に使用期限があるものもあります。一度チェックしてみて!)
「例えば、非常用トイレも昔は1回分でしたが、最近は10回分が主流。パッケージもアウトドア寄りのものや、洗練されたものが増えており、サイズもコンパクトになっています」(市川さん)
「また、最近は発災時に断水することが浸透したこともあり、水なしでできる歯磨きやボディケア、ヘアケアも売れています。介護にも使えるため、こちらも防災だけではなくフェーズフリー化が進んでいるといえるでしょう」(市川さん)
ここまで、防災を主として、それ以外の時に使えるものをご紹介しました。
これ以外にも、日常で使用しているもので、防災に使えるものもありそうなのですが、どのように判断すれば良いでしょうか?
「日常に使えるものを防災に使うのは、個人の認識の違いによるところが大きいので、安全面などからどれが大丈夫とは一概に言えません。
とはいえ、アウトドアは電気を使わないところで暮らすので、被災時の環境と似ていて代用できるものも多いと思います。また、先に紹介した『てのりまんまるライト』のようにマグネットで壁などに付け、床から浮かせて収納する棚など、防災以外でも省スペース化は広がっています。アイデア次第で、活用できるものもあるでしょう」(市川さん)
災害は増えていますが、その分、日本全体としての経験値は上がり、防災グッズも確実に進化しています。よりコンパクト、高性能、そしてよりおいしく、スマートに。
もう一度、おうちの防災グッズをチェックして、買い替え&買い足しするものはないか見直してみましょう!
構成/佐野倫子
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