高齢の親が「家じまい」を決断。その先に待ち受けているものは?

 

親が高齢になり、実家がその身体機能や認知機能に合わなくなったらどうするか。もちろん、同居するなり近隣に住むなどして生活をサポートするという対処法もあるとは思いますが、もう一つの選択肢として「家じまい」が頭をよぎる人も多いのではないでしょうか?

実家を売却し、親にはバリアフリーのマンションや高齢者施設に移り住んでもらう。言ってしまえばそれだけのことかもしれませんが、実際はそれほど単純ではなく、税金や相続の問題もついてきますし、親のプライドや土地へのこだわりも絡んできて、意外と骨の折れる作業のようです。
 

 


ちなみに、英国生活情報誌『ミスター・パートナー』の編集長で、英国文化に関するエッセイでも知られる井形慶子さんも家じまいの大変さを経験した一人。井形さんは87歳の父親と85歳の母親が決断した家じまいを、かなりの割合でサポートしたそうで、マンション購入、資金作り、家財整理、遺言書作り、実家の売却といった一連の作業を、近著『最後は住みたい町に暮らす 80代両親の家じまいと人生整理』に事細かく綴っています。

果たして井形さんはどのような困難に直面し、どのような気持ちで乗り越えていったのか? 今回はその一部をご紹介したいと思います!