『涙の女王』の魅力③ 韓ドラファンは大興奮! さまざまな作品の小ネタがぎっしり
本作『涙の女王』では、他作品へのオマージュや、いろんな韓国ドラマに関する小ネタが散りばめられていて、韓ドラファンは大興奮。
冒頭の「世紀の結婚」シーンが、『愛の不時着』カップルであるヒョンビンとソン・イェジンの結婚式にそっくりで、会場まで一緒だった……というのは別の記事でも紹介しました。
私が何より興奮したのは、ソン・ジュンギの特別出演。なんとヴィンチェンツォ役で登場します! さらには、『太陽の末裔』『財閥家の末息子』など、他のドラマに関する小ネタも飛び出して、ジュンギファンはウハウハ。
そのほかにもたくさんの仕掛けがありますが、韓ドラファンにとっては大サービスの連続。作り手たちの遊び心を感じます。
『涙の女王』の魅力④ 登場人物の癖が強すぎる!
悪役が徹底的な悪を働く一方で、悪役以外の登場人物が皆ユニークでキャラが濃いのも、本作の魅力のひとつ。主人公カップルだけでなく、ヘインの財閥ファミリーや、龍頭里(ヨンドゥンリ)村に住むヒョヌの家族や村人たちなど、全員が癖ツヨ。
中盤からはシリアスな要素も増えていく展開の中で、脇役たちのコミカルなキャラクターがホッと一息つかせてくれます。
特に面白くなるのが、ヘインの財閥一家と、田舎に暮らすヒョヌの一家という正反対の2つの家族が、途中から交流(?)し始めるところ。それぞれのキャラが立っていて、爆笑シーンの連続です。
主人公夫婦がストーリーの中核を担い、その土台を脇役たちががっちりと支えています。シリアスとコミカルのバランスも絶妙で、非常に安定感があるドラマが出来上がっているのです。
4月28日に最終回を迎える予定の『涙の女王』。
後半以降は、涙なしでは見られないシーンがどんどん増えてきて、キム・スヒョンが泣くたびに私も号泣しているのですが……。
二人には心から幸せになってほしい! どうか最終回は悲しい結末ではありませんように! と祈りながら、配信を楽しみに待ちたいと思います。
構成/山本理沙
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