介護職の時のどんな経験が役に立っている?
――Webライターをされてる中で、介護職の時のどんな経験が役に立っていますか。
中谷さん:やっぱり実体験ですね。それを元に記事が書ける。認知症の人や寝たきりの人にどんな介護をしたらいいですか、といった内容を介護職の視点で書いてくださいという時に、自分の体験を思い出して書いています。あと、ケアマネや相談員をしていた時に知った介護保険や社会保障関係の知識がすごく役に立っています。
――介護保険関係の話って、自分の親の介護をしてみて初めて知ったとか、知らなかったので使ったことがないという声が多いので、そういった記事ってすごく役立つんじゃないかなって思います。
中谷さん:そこはライターになって、すごく感じるところですね。私の記事を読んだ編集者さんから「こんなサービスがあると知らなかった」とよく言われます。この記事で知ることができて良かったという声を聞くと、書いて良かったと思います。
また、メディアの記事だけでなく、冊子の監修もしているのですが、経験だけでなく、介護職の資格を持っているのでご依頼いただくことが多いのだと思います。
Webライターとして仕事を獲得するためにしていることは?
――Webライターとして仕事を獲得するために、どんなことをされているのでしょうか。
中谷さん:初期はクラウドソーシングで仕事を取っていたんですが、初心者向けの案件だと報酬が低かったんです。
なので、だんだん直営業に切り替えて、企業さんから直接お仕事をもらうようにしたんです。その後は、私のX(旧Twitter)のプロフィールなどを見た企業さんから、直接オファーをいただくようになってきました。
で、今は営業は全くしてないですね。直営業とオファーとで、ずっとお付き合いのあるクライアントさんから「次、こんな仕事をやりませんか」とお仕事をいただいています。
あとは、ライターが集まるオンラインサロンに所属しているんですけれど、そこで知り合ったライター仲間の方からお仕事を紹介してもらったり、逆に自分もお仕事を紹介したりしています。
オンラインサロンは本当に入って良かったと思っています。新人さんからベテランの方まで、多くのライターの方たちが所属しているので、わからないことがあったらすぐ教えてもらえたり、仕事紹介し合ったり、励まし合ったりできるので、すごくモチベーションアップになっているんです。
私は、一人で仕事をやっていくことに不安があったので、オンラインサロンに出会ったのはすごく良かったと思っていますね。
一番のモチベーションは稼ぐこと。そのために新たな勉強を
――仕事を獲得するためのコツのようなものはあるんでしょうか。
中谷さん:私はやはり介護職の経験があるのと、資格を持っているという点を前面にアピールして、X(旧Twitter)などのプロフィールを作るようにしています。すると、企業さんに見ていただけてお声がかかる流れができてきました。
――中谷さんの今後の目標があれば教えていただきたいです。
中谷さん:私の一番のモチベーションは稼ぐことなんです。自分には介護職の経験と資格という武器があるので、それを使って社会のお役に立っていきつつも、やっぱり収入を上げて行く努力をしていきたいなというのを思っています。
そこで、今後、介護職でもライターでもないもう一本、別の収入の柱を作ることも考えて、今はサイト制作の勉強をしています。ホームページを作ったり、運用まで任せていただけれるような形でお仕事できたらいいかなと。
――最後に、以前の中谷さんのように仕事がしんどかったり、今後Webライターのような仕事をしてみたいなと思っているミモレ読者に向けて、何かメッセージがあればお願いします。
中谷さん:私は41歳でWebライターに転身したんですけれど、全然50代60代でもライターを始める方もいらっしゃるので、始めるのに年齢は関係ないかなっていうのは感じています。やりたい時が始めどきです。
知らないことを一つ一つ勉強していくしんどさはありますけれど、それが楽しかったりもするので、年齢的にどうかなってためらわなくて大丈夫じゃないかな、って思います。
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次回の「SNSで見つけた『バズり人』さん」もお楽しみに!
写真:Shutterstock
構成・文/大槻由実子
編集/坂口彩
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