30年以上に渡って愛されているモデル、黒田知永子さん。『黒田知永子 Only My Way とっておきのワンピース』も好評の中、大人世代のためのワンピースの着こなし術を教わります。今回は、着ていたい気持ちもありががら、ハードルの高さを感じてしまう「花柄ワンピース」。黒田さん流の気負わずに着る”ルール”とは？
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花柄って難しいけど、似合うものがないわけじゃない！
黒田知永子（くろだ・ちえこ）
1961年、東京都生まれ。大学生のときに雑誌『JJ』でモデルデビュー。その後、『VERY』『STORY』『éclat』の初代カバーモデルを歴任。テレビ番組やCMなどでも幅広く活躍し、50～60代をはじめ、世代を問わずファッションアイコンとして高い支持を得ている。雑誌『素敵なあの人』にて、2022年から隔月連載中。
「このワンピース、お店でこれを見つけた途端、スーッと吸い寄せられましたが、『さすがに可愛すぎるし、私には難しいかな?』とも思って悩みました。でも、黒のカーディガンに合わせればカジュアルに落とし込めるし、何より黒がベースなので着やすいのでは……と試着してみたら、デザインも細かい所が凝っていて、とても可愛い。『これなら大丈夫かも……』と、ポジティブに捉えて（笑）購入。すっかりお気に入りです。
ただ、今もどんな花柄なら似合うのかという基準は、私の中ではっきり見えていません。実際にお洋服を見てみて、『これは着そうかな？』と自分に問いかけてみたり、今の感覚に素直に従って選んでいます。可愛い花柄でも組み合わせの色が黒だったり、花柄自体がシックな色だったり、生地感がクールだったり、デザインにひねりが効いていてモードな要素があったり……。
一口に花柄といっても、可愛いものやエレガントなもの、本当にテイストが様々なので、選ぶのが難しくもあり、楽しくもあります。『花柄はちょっとね……』と避けるのではなく、可愛いなと思ったら試しに着てみると、新鮮な自分になれる楽しみもあると思います」
派手な花柄ワンピースほど、コーディネートは引き算でシンプルに
「アクセサリーはシンプルに、存在感のあるリングひとつと時計だけ。時計は60歳の記念に自分へのご褒美として買ったパテック・フィリップです。今まではレザーベルトの時計が大好きで、持っているものもほとんど全部レザーだったんですが、急に金の派手な時計が欲しいと思ってしまった。若いときはそんなこと思わなかったのに、年を重ねた心境の変化なのかも。足元は、アレキサンダー・マックイーンの厚底ローファーを合わせて、気張りすぎない雰囲気に」
新刊『黒田知永子 Only My Way とっておきのワンピース』では、花柄だけではなく、黒ワンピースやニットワンピースなど私物ワンピースが、コーディネートのアイデアとともに紹介されています。気になった方はぜひご覧になってみてください。
＜Information＞
『黒田知永子 Only My Way とっておきのワンピース』
著者：黒田知永子
定価：1980円(税込)
判型：B5変型
素敵な私服コーディネートがInstagramで大人気！ 『VERY』『STORY』『éclat』など、数々のファッション誌で初代表紙モデルを務め、長年ファッションアイコンとして活躍する黒田知永子さんのスタイルブックが登場！ ワンピースに特化し、マネしたくなるコーディネートを多数収録した、同世代女性に向けた一冊です。黒、花柄、ニット、特別な一枚など、とっておきのワンピースたちをご紹介！
スタイリング／佐伯敦子
ヘア＆メイク／福沢京子
編集・文／アダチミカ
構成／幸山梨奈
第1回「【モデル黒田知永子さん】「ワンピース」を着るようになったもの「ピアス」を開けたのも40歳を過ぎてから」＞＞
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