究極のブーランジェリー、監修はカリスマベーカリーシェフ
もう一軒は、同じフォレストゲート代官山の1階にオープンしたブーランジュリー 「Et Nunc Daikanyama(エトヌンク 代官山)」
あのパレスホテル東京を運営する株式会社パレスホテルが手掛けるパン屋さんで、同社で30年以上腕を振るっているベテランの星 敏幸ベーカリーシェフが「エトヌンク」のパンを開発されたとのこと。
「エトヌンク」とはラテン語。日本語で「そして今」という意味で、コンセプトは、「今の美味しさを大切にし、毎日食べたくなるパンを提供する」だそう。
そのコンセプト通り、一流ホテルが手掛けるパン屋さんのちょっと敷居がたかいイメージとは違う親しみやすさが特徴で、素材のおいしさを感じるクロワッサンやバゲット、具材が凝っている惣菜パンやスイーツパンが種類豊富に揃っています。
近所に暮らすわたしは、その美味しさに魅せられ、気がついたら週に何回も通うリピーターになっていました。
どれも美味しいので絞り込むのが大変ですが、今回は初めて行く方におすすめな5種をご紹介しますね。
まずは、一番人気のクロワッサン(380円)。
北海道産の小麦の数種類のブレンドを自家配合していると言うもので、国産バターの香りとコク、そして小麦の風味もしっかりと感じることができるおいしいクロワッサンです。バターの味わいがしっかりとあるのですが、脂っこさを感じずいただきやすいクロワッサンです。
次に、女性に大人気の「チャバタあんばた」(380円)。
奇跡の小麦と言われる希少品種の「キタノカオリ」そして自家製酵母のルバン種を使い生地を仕上げています。このおいしいチャバタと、北海道産の発酵バター、北海道産のエリモ小豆を使った甘さ控えめのあんこのバランスが絶妙な、一度食べるとくせになるパンです。
また、30種類にものぼる調理パンのラインナップも、具材の多さや隠し味のソースが凝っていて、優秀です。
例えば、シンプルな見た目以上にその味わい深さに感動したのが、「トマト ツナメルト」(464円)。
具材は、ツナ、玉ねぎ、ピクルス、トマト、チェダーチーズ、マヨネーズ、それらを食パンの「パン・ド・ミ」でサンドし、バターとパルメザンチーズを表面に塗って焼いています。その香ばしさと具材の旨みのバランスは他にない満点の美味しさ。
さらに、「クロイターヴルスト」(464円)。
クロイターヴルストとは、プリプリのハーブソーセージの名前。ソーセージの上に紫キャベツの酢漬けと、マスタードで和えた玉ねぎソース、下には、白キャベツのザワークラウト、といった具合に、一皿のお料理を構成するような具材がパンに溢れるように詰め込まれています。
5つ目は、季節限定でイートインのみのメニューでもある「春野菜のタルティーヌ」(1100円)。
スライスしたパン オ ルヴァンに、ミルクとバターでグリンピースの甘みを引き出したペーストが塗られていて、そこにグリーンアスパラガス、ブロッコリー、インゲンなど、緑の春野菜が美しくトッピングされているものです。1つでお腹いっぱいになる、見た目以上にボリュームのある一品。とにかく野菜の盛り付けもまるでフラワーアレンジメントのように美しく、そして野菜の旨味を引き立てる味付け。こんなにおいしいタルティーヌはなかなか他では味わえません。ランチタイムのイートインのみのメニューなので、お昼時に是非!
ちなみに、春野菜バージョンは5月いっぱいで、6月から夏野菜のタルティーヌが登場予定です。
さらに、番外編として、お土産としてお渡しすると喜ばれるスイーツパンが次の2つ。
こだわりのあんこと、生クリームの組み合わせが絶妙の「あんクレーム」(432円)。
十二単衣のように重ねられたパイ生地がとても美しく、見た目はケーキに負けない華やかさがお土産にもぴったりです。
もう一つは、薄くスライスされたリンゴの層が目を惹く「ポム」(486円)。
薄切りのりんごは、酸味が美味しい「紅玉」がたっぷり半個分、ヘルシーなおやつとして年齢を問わず人気だそうです。
常時約40種類を超える豊富な品揃え、頻繁に通っても常に美味しい発見がある「エトヌンク代官山」代官山で今大注目のパン屋さんです。
Et Nunc Daikanyama「エトヌンク 代官山」2024年4月23日(火)オープン
営業時間: 9:30~18:30
東京都渋谷区代官山町20番23号「Forestgate Daikanyama MAIN棟」内
TEL:03-5422-3604
朝食、ランチ、ティータイムのイートインはもちろん、代官山のお土産購入にもおすすめのニュースポットの登場で、代官山がますます魅力的な街になってきました。
他にも話題のお店、まだたくさんありますので、折を見てまたご紹介します。
構成/佐野倫子
前回記事「ラデュレのマカロンやフルーツをイッタラにのせTWGティーをゆっくり楽しむ...お気に召すままおうちアフタヌーンティー」はこちら>>
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