自己否定へとつながる「未来型ぐるぐる思考」とは?

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写真:Shutterstock

「未来型ぐるぐる思考」とは、考えが一周回って堂々巡りになるものです。結論を出したいのに、出せない。未来型ぐるぐる思考は、仕事や、転職や、お金や、自分の今後の人生について考えるときに出てくるぐるぐる思考かと思います。「ジレンマ」のように言うこともありますね。
 

 


例えば、「転職したい」と考え始めても「自分はなにがやりたいんだろう」→「次の仕事は、今よりもやりたい仕事につきたい」→「そのためには、○○ができたほうがいい」→「じゃ、今からそれを習得しよう」→「習得するための費用がない」→「習得するために、もっと今の仕事で稼げるようになってからでないと」→「今の仕事で稼げるようになったら、転職する意味がなくなるのでは?」→「このまま、この職場に定年までいることを考えるとツライ」→「ならやっぱり、今転職しよう」というように、一周して、また元の「転職したい」に戻ってきてしまいます。

そのとき、さらに、「急がないと、もうすぐ転職限界年齢になってしまう」のように自分を急かし、追い込む考えを伴うことが一般的です。いくら考えても結論に至らないのです。しかも、焦るので、余計につるつるすべって地に足のついた結論が出なくなります。

この未来型ぐるぐる思考は、一周して戻ってきてしまうので、いくら考えても、考えれば考えるほどそういうふうに考える自分を否定するしかなくなるのがつらいところです。本当は自己否定などしたくないのに、自己否定に至るという矛盾に陥るのです。