年齢による身体の変化と向き合い続けている
ーーご著書の中で年齢による変化に対処するために女性ホルモンの検査をされたとありましたが、一般的に年齢を重ねると疲れやすくなったり、筋肉がつきにくくなったり、体の変化がある中で、どういうふうに付き合ったり、対策をされていますか。
冨永:若い頃に比べたら疲れやすいですよね。それをどういうふうにリカバリーして、メンテナンスして、自分のベストの状態に持っていくかという試行錯誤を30代中盤からずっとしている気がします。これから先ずっとそういう戦いが続くんだろうなって思っていますね。でも筋肉がつきにくくなるってことはないんですよ。筋肉は唯一、年齢が上がっても、成長していく細胞と言われていると聞きました。実際、おじいちゃんのボディビルダーとかいらっしゃるじゃないですか。
ーー太りやすくなったりはしますか?
冨永:目指しているのは健康ですから、細ければいいということではないです。どういったものを食べてどういうふうに運動していくかということがすごく大事にはなりますよね。太りやすいというよりも、体の巡りの方が気になります。歳を重ねると実際に、血の巡り、水の巡り、気の巡りが滞りますよね。それにずっと向き合っていかなきゃいけないんだなって感じます。
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多様性推進、やるなら徹底的に
ーー最近、モデルの世界でもボディーニュートラルとか、ムダ毛があるモデルがいてもいいんじゃないかとか、多様性を尊重する動きも高まって来ました。でもやっぱり若くて肌が白くて細いといった画一的な美が求められる部分もあって、喧々諤々で平行線の議論がなされています。富永さんがモデルの多様性という点でもっとこうなった方がいいとか、多様性ってこういうものじゃないかなと思うところがもしあればお聞きしたいです。
冨永:ボディニュートラルだったりとか、そういった新しい価値観が入ってきたこと自体、この業界にとってはもう激震みたいな感じでしたから。ものすごい変化が起きています。やっぱりファッションの世界は常に時代を先読みしているし、流行りを作ったり、時代の先を行く業界じゃないですか。いち早く時代に沿って変わった業界と言えます。
モデルの多様性を打ち出していくのであれば、もうやり切った方がいいよねって思います。きっとその覚悟があって、この業界もボディーニュートラルなどを打ち出していたりするのだから、これがファッションの世界だけの一過性の流行で終わらなければいいな思っています。どうせなら、徹底的に広めて定着させてほしいですよね。
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『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』(主婦の友社) 発売中
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冨永愛が実践する「自分で自分を幸せにする」方法とは?
「生きたいように生きると決めた」。
世界的トップモデルで俳優としての活躍も著しい冨永愛が語る
自分で自分を幸せにする生き方・思考法とは?
コンプレックスだらけの子ども時代、
英語も話せないのにニューヨークに渡った10代、
子育てと仕事の両立に悩んだ20代、
そして自分にとって本当に大事なものが見えはじめた30代。
その先に、40代のいまがある。
コンプレックスを山ほど抱えていても、幸せになることはできる。
苦しかった過去も、ちゃんと癒やすことができる。
「自分で自分を幸せにする方法」を今の冨永愛は知っている。
ジェンダーギャップ指数が先進国でも下位の日本に生きる女性たち。
特に母親になれば、自己犠牲が当たり前のような風潮もある。
また、自己肯定感が低いことに悩む女性も多い。
仕事の場では、自信満々な女性が敬遠される風潮もまだまだ根深くある。
「生き方に正しいも間違いもない。生きたいように生きればいい」
を体現する冨永愛からのメッセージが、そんな悩める女性たちの背中を押す。
(Contents)
Chapter1 生きたいように生きると決めた
Chapter2 コンプレックスは消せない
Chapter3 「こうあるべき」から抜け出す
Chapter4 これからの時代の女性たちへ
Chapter5 有限の美しさを重ねる
衣装協力=シャツ、パンツ、シューズ、アクセサリー(すべてバーバリー /バーバリー・ジャパン)
問い合わせ先/バーバリー・ジャパン
tel. 0066-33-812819
ヘア&メイク/美舟(SIGNO)
スタイリング/SOHEI YOSHIDA(SIGNO)
撮影/杉本大希
取材・文/ヒオカ
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