神仏習合の霊場 熊野那智大社・那智山青岸渡寺と那智の滝
最後の階段。ここを上り切れば、いよいよ熊野那智大社!
熊野那智大社は、神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)=神武天皇の御東征を起源としています。なんでも那智の浜に到着した神武天皇が、那智の山に光が輝くのを見て那智の大瀧をさぐり当てられ、神としておまつりになった、と伝えられているのです。
すぐ隣には、那智山青岸渡寺があり、かつて神も仏も区別することなく信仰していた神仏習合時代の名残を感じられます。明治時代に神仏分離が行われましたが、青岸渡寺は、西国三十三所霊場の第一番札所でもあったため、それを免れることができたのだそうです。
熊野那智大社・那智山青岸渡寺をお参りしたあとは、山を下り那智の御瀧へ向かいます。この瀧をご神体としているのが飛瀧(ひろう)神社。
那智御瀧を一番近く、真正面で拝観できるのが「御滝拝所舞台」(拝観料大人300円)。ここでは瀧の間近で、細やかな水しぶきを全身に浴びることができるだけでなく、那智御瀧の水を飲むこともできます。ありがたくお水を頂戴したので、5歳は若返ったに違いありません(笑)。
これにて本日の古道歩きは終了。荘厳な社寺に、那智の滝の絶景……。非常に満足感が高く、心は清められましたが、体は正直。さすがに疲労が溜まっています。
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