75歳で筋トレデビュー。週2のジム通いでリフレッシュ

10年前までずっと犬を飼っていたため、運動といえば毎日の犬の散歩程度で、それ以外の運動はとくに行っていなかった私ですが、動脈硬化やサルコペニア対策のため、75歳にしてはじめたのが、筋トレです。

若いころとくらべると効率は落ちますが、筋肉は何歳からでもふやすことができるといわれています。いつまでも自分の足で歩ける体でいるためには、筋肉量を今以上へらさず、保ち、ふやしていくことが大切です。

運動習慣がない高齢者が突然、自己流で筋トレをはじめると体を痛めると思い、パーソナルトレーナーについてトレーニングを受けることにしました。

これを機に、きちんとした専門家に、マンツーマンで正しいトレーニング法を習いたいと思ったのです。マンツーマンのトレーニングというと、ちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、筋トレは正しく行ってこそ効果があるもの。一生続けていくつもりで、一度、プロに教わっておくのがおすすめです。効率よく安全に筋トレの効果が得られるのではないかと思います。

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ジムでトレーニング中の天野さん(撮影/岡田ナツ子)

私自身、75歳からはじめ、週2回のジム通いは今年で6年目になりました。

内容は筋膜リリースや加圧トレーニングを盛り込んだ1回90分のレッスン。筋肉を包む筋膜をやわらかくほぐし、関節の可動域を広げ、低負荷・短時間で効率よく筋肉を鍛えることができるプログラムです。トレーナーの指導のもと、体の張りや歪み、骨格バランスなどを整えたあと、トレーニングを開始します。
 

 


加圧トレーニングとは、腕や脚の付け根に専用のベルトで圧力をかけ、血流を制限しながら行うトレーニングです。強度面では高齢者でも安全ですが、血流を制限するため、必ず専門のトレーナーの指導のもとで行うことが大切です。

うつぶせになって股関節を外側に開いたり、あおむけになって腰を浮かした状態で片脚を上げたりと、ふだん行わない動きを取り入れたトレーニングなので柔軟性が高まり、血行が促進され、運動後は心地よくリフレッシュできます。