体質改善と病気予防のためにはじめた“最強の野菜スープ”

75歳になると、後期高齢者の仲間入り。激やせしただけでなく、さまざまな不調に襲われ、老いの現実を受け入れざるを得ませんでした。

75歳のときに受けた健康診断の結果、血圧が少し高めになっていて、糖尿病の進行度を示すHbA1cの値も6.4と正常値を超え、軽い糖尿病も見つかりました。

また、病気への抵抗力も落ちていたようで、75歳にして虫垂炎にかかりました。

高齢のため、手術はしないで薬物療法で様子を見ましたが、病気をきっかけに健康管理への意識を新たにすることになりました。

高齢期の不調には「筋トレ」と「野菜スープ」で対抗!81歳の現役医師が、70代からはじめた健康習慣を紹介_img0
写真:Shutterstock

「なんとか体質を改善したい」と思い立ち、まずは血圧をどうにかしないと……、そう思いながら、たまたま書店で手に取った本で「最強の野菜スープ」が紹介されていました。

これは、抗がん剤の世界的権威・前田浩医師が提唱する病気予防に効果的な野菜スープ。玉ねぎやにんじん、かぼちゃ、キャベツ、セロリ、ブロッコリー、トマト、アスパラガスなどの多種類の野菜を切って水でコトコト煮るだけで、簡単に手作りできます。
 

 


野菜は加熱すると野菜の細胞壁が破壊され、中の有効成分が煮汁に溶け出すため、スープにして摂取することで、それぞれの野菜に含まれるファイトケミカル(抗酸化物質)が効率よく摂取できるとのこと。実験により、生よりもスープにしたほうが、はるかに高い抗酸化作用が認められたということです。