モナコ公国・公妃グレース・ケリー:エルメスのバッグ“ケリー”

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写真:Everett Collection/アフロ 1956年1月5日、ペンシルベニア州、フィラデルフィアにて。

エルメスのバッグ、といえばやはりこの方を忘れることは出来ません。
元米国の人気女優で、モナコ公国の大公レーニエ3世と結婚し、公妃となられたグレース・ケリー。妊娠中だったお腹をエルメスのバッグで隠し、撮影されないようにしたことがキッカケで、エルメスが「サック・ア・クロア」から「ケリー」とバッグの名を変更したというお話しは有名ですね。もちろん、モナコ公国の許可もとった上でのことです。

現在に至る、エルメスを代表するバッグの一つ「ケリー」の黒のカーフ、35cmのバッグを、お腹の前で持ち、ゴージャスな毛皮に身を包まれたグレース公妃の美しさたるや、モノクロの画像ですら華やかに見えるほどです。

時代を超え永遠のクラシックバッグの代名詞として、エルメスの「ケリー」が君臨し続けるのは、まさにこの方の存在無しにはあり得ないでしょう。

 


モナコ公国・グレース・ケリー:エルメスのスカーフ

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写真:Topfoto/アフロ 1959年8月29日。

更に、グレース公妃がバッグ以外に愛用されていたのがスカーフ。(かのジャクリーン・ケネディが再婚した夫)アリストテレス・オナシスのヨットパーティーで腕に怪我をされた公妃が、なんとエルメスのスカーフを即席のギブス代わりに使われていたことも! それがこの画像です。

痛々しいのに、なんて美しいお姿。お洒落のセンスのみならず、機転が効くという点でも素晴らしい公妃でいらっしゃいますね。


英国・エリザベス女王:エルメスのスカーフ

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写真:Shutterstock/アフロ 2017年2月7日、イングランド、ノーフォーク州のキングス・リン駅。

最後はやはりこの方、生前馬を心から愛していらっしゃった故エリザベス2世。エルメスの愛用者だったんです。

生前、コーギーを愛し、また馬を愛していらしたエリザベス女王。馬主でありブリーダーもあった女王と、馬具メーカーの名門であるエルメスとは当然の如く繋がりがありました。

毎年開催されていた女王主催のお気に入りイベント、ロイヤル・ウィンザー・ホース・ショーでは、エルメスのブースがあったり、ほぼ毎日出席されていた女王の頭には、色彩の美しいシルクのスカーフが巻かれていました。また大好きな乗馬の際には、ヘルメットの代わりに頭にスカーフ。そしてプライベートでも、電車移動の際にはやはりスカーフを巻かれていたりと、まさにお帽子を着用されない時のマストアイテムがスカーフ。数あるスカーフの中で、代表的なブランドといえるのがエルメスでした。
2016年には、エリザベス女王90歳の誕生日を記念し、エルメスが限定スカーフの発売もしました。

英国の女王が仏ブランドを愛用? と意外に思えるかもしれませんが、上質の美しき物は国関係なく、長く大切に愛用されるのがエリザベス女王でした。

各国王室のプリンセス達から愛されるエルメスの偉大さを改めて実感です。


文/にしぐち瑞穂
 

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