8月15日は、英国王室アン王女のお誕生日でした。74歳を迎えられました。
ご存知、故エリザベス2世の長女で、正式には現在プリンセス・ロイヤルの称号を持つ、王位継承順位第17位の生まれながらの王女でいらっしゃいます。
母エリザベス女王の国葬や、兄チャールズ国王の戴冠式での凛々しい騎馬姿に世界中から注目が集まったことも記憶に新しいですが、王族の中で公務数が最も多いハードワーカーであることで、国民からの信頼や人気もとても高いアン王女。更には倹約家でも知られ、50年以上愛用され続けているお洋服があったり、キャサリン妃の王室入り前から着回しでも定評がありました。
バースデーを記念し、そんなアン王女のファッションを取り上げようと画像を見返していた中で、意外にもアン王女と我が国の皇后雅子さまの御公務ファッションに共通点があることに気づきました。
国のお洒落アイコンであったエリザベス女王のファッションセンスやロイヤルとしての信念を色濃く受け継ぐアン王女と、時代や流行を超えて皇后として、更に自分軸を持ちながら品格漂うファッションを心がけていらっしゃる皇后雅子さま。
年齢こそ13歳の差があるものの、どうやら永遠のロイヤルスタイルとは国も年齢も関係ないことがわかります。
クイーンの血を受け継ぐ英国のプリンセスと、日本の皇后さま、5つの代表的なスタイルポイントをご紹介します。
関連記事
【エルメス】おしゃれな世界のプリンセスが3人もお揃い!愛される名品とは?>>
① シングルジャケットのカラースーツ
アン王女の場合……
まずはお誕生日の主役、アン王女のファッションからです。
慈善団体のレセプションに出席されスピーチもされているアン王女は、鮮やかなグリーンのシングルジャケットに、ちょうど膝が隠れる丈のタイトスカート。ジャケットのインナーには、同系色で光沢のあるシルクのブラウスをお召しになっています。
デザイン自体はベーシックで、年齢も時代も問わず長く着用できるものですが、同系色のワントーンの中に異素材でアクセントをつけられているところや、綺麗にお身体に合わせて仕立てられていることが、ロイヤルスタイルの基本です。
また、強く華やかなカラーや、膝が隠れるスカート丈というのは、母エリザベス2世のスタイルを受け継がれていることもわかります。
皇后雅子さまの場合……
こちらは、フランスの大統領夫妻をお迎えされた際の皇后雅子さまのファッションですが、定番といえるシングルジャケットにタイトスカートのスーツをお召しになっています。襟の形は、ショールカラーと変形襟と左右で異なる個性的なデザインですが、基本はベーシックスタイルのスーツです。
襟の部分の光沢ある素材に合わせて、インナーのブラウスもシルクの光沢が上品にマッチしていますね。
そして、やはり皇后雅子さまのスカート丈も、膝がちょうど隠れる長さです。これは、エリザベス女王のルール同様、座った時でも膝が丸見えにならない丈と推測します。
基本的には、白やベージュ、ネイビーといったナチュラルで控えめな鉄板カラーが中心の皇后雅子さまですが、ブルーやイエロー、ボルドーなどカラーも御公務の内容によっては、お召しになります。
英国が、遠目からでも存在感のあるはっきりとした鮮やかな色目が中心なのに対し、皇室では優しさのあるペールトーンの色が主流であるところが、まさに国や価値観の違いを示しています。
Comment