「日本にいるときより優しくなった」と言われた母(私)
一方、息子の留学に帯同して一緒にカナダに来た私(母)は、この2年間で変わっていることはないだろうと思っていたのですが、先日息子に意外な言葉をかけられました。
「日本にいるときより優しくなった。僕に怒らなくなった」と。
息子に話を聞いてみると、日本にいたころの私は、よくイライラしていたそう……(汗)。自分ではそんなに怒っていた記憶はないのですが、確かに、以前は今の10倍くらいの量の仕事をしていて、朝子供を送り出し、学童が閉まるギリギリの時間に迎えにいくような、時間に追われる生活をしていたので自分自身にまったく余裕がなかったんだと思います。
カナダに来てからは、リモートワークに切り替わり、息子が学校から帰ってくるときには必ず家にいるようになり、私自身に心のゆとりができるようになったからこその変化だと思います。
フリーランスの私にとって仕事量を減らすことは当初怖さしかありませんでしたが、私がそばにいることで息子の心に安心感を与えることができるようになったのだとしたら、今の私たち親子には必要なことだったのだと受け入れることができました。
イラスト:Shutterstock
構成・文/高橋香奈子
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