【オアシス再結成】熱狂の理由に納得!ドキュメンタリー映画『スーパーソニック』が期間限定上映中_img0
1996年、ネブワースでの屋外ライブ前に会場を歩くオアシスのメンバー。写真:David Silitoe/Guardian/Camera Press/アフロ

幼少期から父親に殴られて育ち、部屋に篭ってギターを弾くことで自分の感情を発散させていたノエル。3人兄弟の末っ子で目立ちたがり屋のリアム。全く性質の異なるふたりは、子ども時代には母親の寵愛を競い合い、大人になると今度はバンドの主導権争いで対立。結局ふたりの大喧嘩により、2009年にオアシスは解散(でもリアムはその後もお兄ちゃんのツイートには誰よりも早くリプをつけたりしていて、お兄ちゃん大好きなのがわかって可愛い)。

Fワードを連発し、ライブ中にもドラッグを吸いまくり、やりたい放題のヤンチャなギャラガー兄弟。だけど世界一のロックスターになっても相変わらず不器用で、全く幸せそうじゃないふたりが、めちゃくちゃ「エモい」。映画を観ていて、エモいってこういうことを言うんだろうなと思ったのです。ノエルが書くオアシスの曲と、リアムのボーカル。そこには、劇中でノエルが言うように、SNSやYouTubeが生まれる前の時代の、最後の「生」の音楽があり、グルーブがあった。それが、この映画を観ると、よくわかります。

あまりにも良かったので、皆さんにもシェアしたくて。観たらきっとオアシスを知らない人も彼らのことが大好きになる、そしてファンの方ならますます夢中になってしまう。そんな『スーパーソニック』、19日まで毎日20時20分から上映中です。今まで曲くらいしか知らなかった私はこの映画で「オアシス教」に予想はしていましたが、まんまと入信いたしました。

ちなみに、今回の仲直りはどちらから連絡したのかというファンからの質問に、リアムはXで「俺だよ。みんなには言わないでくれよな」とツイートしていました。

 


映画の中でも一触即発でケンカばかりしているギャラガー兄弟、来年の7月まで仲良くしていられたら奇跡! だけどあまりにも「企業」が音楽をビジネスに変えてしまったこの世の中で、音楽とファン(と、たぶんドラッグ)だけを愛し、感情の赴くままに好き勝手に生きるノエルとリアムは、今この時代だからこそ、再び求められるスターなのかもしれません。

また映画の中でも紹介された、2日間で25万人を動員したネブワースでの屋外ライブが、『オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10』 として、世界初のノーカット劇場上映されることが決定。10月18日(金)より全国の劇場で上映されるそうなので、東京以外にお住まいの方はこちらをぜひ!

【オアシス再結成】熱狂の理由に納得!ドキュメンタリー映画『スーパーソニック』が期間限定上映中_img1
 

前回記事「“元祖イットガール”クロエ・セヴィニー、49歳の現在と4歳息子との生活を語る」>>