毎日洗髪が当たり前となり、特に疑問も持たずにルーティン化しているシャンプー。歳を重ねるごとに髪の悩みは増えるのに、チャチャっとこなすだけ、洗い方がおざなりになっていませんか? 「間違った洗髪で、頭皮や髪トラブルを抱える方は少なくないんです」と話すのはMAGNOLiA青山店のヘアケアリストSAKIさん。そこで、今一度見直したい正しいシャンプー法について話を聞いてみました。
泡立たないのはシャンプーのせい?
いえいえ! 洗う前の行動が原因です
「シャンプーは十分に泡立ててから行いましょう」。このセリフ、人生で何回も聞いている気がするのに、泡が中途半端なまま洗髪をしている人は意外と多いのではないでしょうか?
一部のシャンプーにはあえて泡立てずに使うものもありますが、そうでない限り、汚れを落とすのは泡の役目。そんなこと、なんとなくわかっているのに生半可な泡で済ませてしまうのが、慣れの怖いところです(汗)。
「泡立てずに洗っていると、地肌の汚れがどんどん蓄積して過酸化脂質がたまり、自分では落としにくいレベルになってしまいます。するとそれが酸化臭となり、ご自分や周囲の人が不快なニオイを感じるように。また、頭皮の乾燥の原因にもなるんです」とSAKIさん。
とはいえ、毎回モクモクの泡を作るって正直、面倒……。簡単に泡立てるコツはあるのでしょうか?
「泡立たない原因の多くは、シャンプーに問題があるのではなく、水分不足なんです。油で汚れたお皿と一緒で、まずはお湯できちんと洗い流すことが先決。2分ほどぬるま湯で頭皮と髪を洗い流してからシャンプーを行えば、ほとんどの方は泡立ちます。気を付けたいのは、手のひらにのせたシャンプー剤をダイレクトに頭部にのせないこと。これをしてしまうと、頭部で泡立てようとするので摩擦が必要以上に起きてしまいます。これを避けるためには、手のひらで適度に泡立ててから使うだけで、頭部にのせたあとの泡立ちに差がでてきます」(SAKIさん)
簡単にできる泡立てのコツは
水・空気・シャンプーの割合にあり!
1 シャンプー前の余洗いは2分程度かけて
38度程度のぬるめのお湯で、1分半以上はすすぎます。面倒に感じる人はまずは1分ぐらいを目指してみてもOK。地肌と髪全体に湯が届くよう意識して。
2 シャンプーの量はケチらない!
シャンプーの量が少ないと泡立ちません。「目安として、ショートヘアで1プッシュ、ミディアムからロングなら2プッシュ手のひらになじませます。また、NGなのがシャンプーを2~3回だけ手のひらになじませて、すぐに頭皮にのせること。ほぼ泡立っていないので、洗うときに摩擦が起こりやすく、汚れもきちんと落ちません」(SAKIさん)
3 水と空気を混ぜながら軽い泡を作る
シャンプーと同じ量ぐらいの湯をなじませ、そこに空気を含ませながら指の腹で軽やかに混ぜます。手のひら全体に写真ぐらいの泡が立てばOK。うん、これならできそう!
4 指の腹でらせんを描き、泡を大きくしていく
事前に余洗いをしっかりと行い、手のひらで泡立ててから洗髪をすることで頭部にモクモクとした泡が生まれます。指の腹で優しく洗いましょう。
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