「髪は長いほうが女っぽい」。そんな世間のイメージからなんとなくミディアムヘアにすること、ありますよね。でも、大人になるにつれて昔より髪がペタンとして顔立ちが地味に見えたり、ダウンスタイルだと疲れて見える……。と感じたりするものです。
そんな大人世代特有の髪の不満は、ヘアアイロンがとても便利。とはいえ、時間をかけたくない、アイロン使いが苦手という方が多いのも事実です。今回は、簡単で確実に美人な印象を与えるアイロンテクニックをヘアサロンMAGNOLiA青山のオーナー・MARBOHさんがレクチャーします。
頬より上を盛るだけで
地味見えミディは一気に華やぐ!
「加齢と共に髪が細くなったりうねりが生じると、トップや顔周りの髪が頭部に張り付いてしまいます。すると頭が潰れて見えるので、輪郭ばかりが悪目立ちして地味見えしてしまうのです」とMARBOHさん。これを解消するにはパーマスタイルが適していますが、スタイリングでどうにかしたい場合はヘアアイロンがとても便利。アイロンが使いにくいと感じる人もいますが、“便利で使える型”を覚えれば、必要最小限の巻き方で簡単に悩みが解消できるそう。
「アイロンスタイリングがきまらないという方は、毛先を巻くことに集中しているかもしれません。トップや前髪がふんわりしないとバランスは悪いまま。頬より上のスタイリングに気を配ることで、きれい盛りは70%完成しますから、まずはその部分を見直しましょう」(MARBOHさん)
まず習得したいのはヘルシーな巻き髪
今っぽいナチュラルミディはどう作る?
1 サイドの根元を温める
こめかみから耳上の毛束は根元を開くように指で軽くひっぱります。写真のように開いた空間をめがけてドライヤーの温風を当てましょう。「根元にしっかり当たるようにすると、アイロンで巻いたあともサイドがペタンとなりにくく、華やかさが高まります。“顔が地味に見える”と感じる人ほど効果てきめんです」(MARBOHさん)
2 カールアイロンで
トップの根元を立ち上げる
ペタンとしやすいトップは最初に矯正します。写真のようにアイロンで根元に近いところを挟み、真上に引き上げながら半回転巻きます。反対側の分け目も行いましょう。根元を火傷しないように注意しながら行って!
3 前髪の端はリバースにする
前髪の端とそこにつながるこめかみ付近の毛束を挟み、リバースにします。フェイスラインに沿う髪ののっぺり感が解消されることで、小顔効果が高まります。
サイド表面とバックの表面の髪は、アイロンを立てて縦のリバースに巻きます。このとき、内側にある毛束は巻かなくていいので楽ちんです。ここまでの工程をきちんと押さえることで、髪の上半身に自然な立体感が出ます。この後、毛先を巻けばバランス感のいい仕上がりになりますよ」(MARBOHさん)
4 毛先を外はねにする
耳前と耳後ろは、毛先だけ外はねに巻きます。
5 手ぐしを通す
耳上に指を入れたら(写真左)、耳後ろを通りながら鎖骨側へと指を抜いていきます(写真右)。「空気感を出しつつ、適度にまとまり感のあるシルエットになれます」(MARBOHさん)
完成!
やり過ぎ感のないナチュラルなスタイリングだから、カジュアルからフォーマルまでどんなファッションにも似合います。「簡単スタイリングなので、このパターンを覚えておくと楽に髪型がきまります」とMARBOHさん。
SIDE&BACK
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MAGNOLiA
オーナー MARBOHさん
エイジング毛研究を積極的に行うMARBOHさんは、「年齢にとらわれず、いつまでも好きな髪型を楽しんでほしい」との思いから、ダメージを最小限に抑えたパーマや白髪染めを提案。大手ヘアケアメーカーの商品開発も行うなど、デザインだけでなくケアの観点からも長期的に大人髪をサポートしてくれます。