「全然ダメ」は言わない!
ちゃんみなは直前番組で次のように語っています。
結構優しく導いていた。これは私が問題視していることの1つでもあるけど、例えば歌を一生懸命歌っている子に対して「全然ダメだわ。何考えてるの? もう1回やり直してきて」って大人がかけてしまうと、一生ものの障害になったりする。それで実際に声が出なくなる人がいる。震えちゃう声になったり。これを武器にしようとしてる人にとっては殺人と一緒なんだよね。だから私はそれは絶対にしたくなくて。
(『No No Girlsのすべて』(日本テレビ・長崎国際テレビ)より)
またインタビューの中でもこう語っています。
ELLE 私は人生を歌う。ちゃんみながマタニティライフを経て辿り着く、クリエイティブの新境地
「オーディションを通してその人の道が大きく広がってくれたら」とも語っているちゃんみな。落ちた子達にもあなたたちは「NO」と言われてない、と伝えるなんて、オーディションに関わったすべての人にとって参加したことがプラスになって欲しいという意思を感じます。
バッサリ切り捨てるのもエンタメ?
公開型オーディションでは、審査員やトレーナーが、バッサリ、突き放すように「全然ダメ」「やる気あんの」「話にならない」「そんなんならやめていいよ」みたいにブッタ切ったり、切り捨てるシーンって本当によくあります。
それが大きな見どころの1つで、涙を耐えつつキツイ指導を乗り越えた候補者が成長する姿は視聴者の涙を誘います。最後には候補者の成長を見て鬼のようだったトレーナーも涙、本当は優しくていい人だった、みたいな展開になりがち。
もちろん陰でフォローしているかもしれませんし、信頼関係がある上での叱咤激励なら本人の成長に繋がることもある。でも、萎縮して本来の力が出せなくなる可能性もあるし、中には人格否定とも捉えかねないものもあり、叱ることの効果そのものが疑問視される今、時代錯誤の指導がエンタメとして温存されるのは問題です。本人たちのトラウマになるかもしれないリスクを孕んでいるのではないでしょうか。
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