苦しみの中にいるときこそ、身体をケアする

食べ物の味がしない、お腹がすかない...大切な人と別れ、暗い沼の底に沈んだからこそ得たもの【MEGUMI】_img0
 

変化の通過点というのは本当に苦しいものですよね。それはもう、オエッ! て吐きそうになるほど。でも今まさに苦しみの渦中にいる人がいたら、心が辛いときこそ重い腰をあげて、マッサージをしたり、身体を温めたりして、自分を労ることを忘れないでほしいと思います。

自分のことを二の次にして、ふさぎ込んだままでいると免疫力は劇的に落ちていきます。私もこの時期は常に身体が冷えていて風邪をひきやすかったり、口内炎ができたりしました。お世話になっている鍼灸師の先生のところに行ったら、身体が緊張したまま硬く固まって、痛みを全く感じなくなってるよ! って言われて驚いたことも。

 

身体がゆるんだら「痛み」がちゃんとよみがえってきた


そのとき、普段はしない深い部分にまで届くように鍼を打ってもらったら、痛みがよみがえったと同時に、涙がこぼれて急激に心と身体がゆるんでいくのを感じたんです。その日はいつもより長く眠ることができて、安心できたことを覚えています。

そうやって身体が動かないときも自分をケアすることで、少しずつ這い上がっていって、お腹がすくことを感じたり、いい香りに気がついたり。あぁ、私、人間らしくなれてる……と、普通だったことをあんなに特別に感じる瞬間はなかったと思います。そうかと思えば、また停滞した闇の中に入り込むこともあります。でもその繰り返しで、少しずつだけど進んでいくことで大丈夫って思える瞬間が必ずある、と伝えたいです。