家族であっても“相性”のよしあしはある


もっちーさん、こんにちは。お兄さんの理不尽な態度に悩んでいらっしゃるとのこと。長年にわたり、もっちーさんにだけキツイ態度を取られるのは、家族だからこそモヤモヤしてしまいますよね。

今現在、もっちーさんはLINEをブロックするくらい、お兄さんに対して嫌悪感を抱いている……そしてお兄さんはお兄さんで、あなたと話すとなぜかすぐに怒り出してしまう——。私が思うに、家族や兄妹の間柄だとしても結局は人と人。何をどうしても心が通じ合いづらいなど、“相性”のようなものはあると思うのです。

お母様が言うように、過去にはもっちーさんの預かり知らぬところで、兄妹の糸がもつれたのかもしれません。ただ今は、もっちーさんがお兄さんの真意を探ったり、もつれた糸を無理にほぐそうとしたりしなくてもいいと感じています。

 


「親のために仲よく」とは今すぐ考えなくていい


「兄妹なのだから、仲よくしてほしい」というお母様の気持ちはわかります。けれど、兄から一方的に傷つけられてきた妹の立場として、その要求を親に言われたから……と今すぐ飲み込む必要はありません。今無理をしてまでお兄さんを理解しようと努め、許して、歩み寄るのは、結局上辺だけの関係となり、何かあった時に、“ほら、お母さんが言ったから”と残念感や失望感が重なるのではと感じるからです。兄弟であっても、人と人とのこじれた糸というものは、ほぐれるのに然るべきタイミングというものがあります。

お兄さんに会うと動悸がする、「いつ暴れるんだろう」とソワソワする……そんな状況なのですから、ご自身の心身を守るために、今は心が拒絶するのならば、一定の距離を保っておきましょう。そうすることで、少しはお兄さんにも反省の時間が与えられます。お兄さんもご結婚されていますし、もっちーさんも結婚のご予定があります。それぞれ家族を持てば疎遠になる時期だってある、と割り切って考えることで、気持ちが少し楽になるかもしれません。

たとえば、お兄さんに直接「なんで私にだけキツく当たるの?」と問いただしても、「実は……」と素直に理由を打ち明けるということはないと思います。お母様が言うように、幼少期のことが根底にある場合は、お兄さん本人も気づいておらず、自分でも「なぜ妹にキツく当たってしまうかわからない」というのが本音かもしれないからです。