ほど良い透け感のキュプラシルクのシャツは、抜け感があるデザインもポイント
続いては、コンテのローンチ時のメインビジュアルで着用されたベージュのシャツが中心のコーディネート。
「こちらもノーカラージャケットに負けないくらい人気で、サイトでも再入荷になりました。適度な透け感のある、シルク混の素材が特徴です」と、室井さん。お値段を聞くと、シルクが混じっていて19800円だそうで、目にもお財布にも優しいベージュです。シグネチャーアイテムの矜持を感じます。こちらのアイテムは、白と黒のバリエーションもあり、ベージュは残念ながら再入荷後完売してしまったそうです。ベージュの需要は高いです。
「キュプラシルクのシャツはほど良い透け感で、いやらしく見えません。カフスの切り替えがない、抜け感があるデザインもポイントです」と、樋口さん。
「パン粉のようにいろんなものに寄り添えるアイテムなので、"パン粉シャツ"という愛称で呼ばれています。単体で主役も張れるんですが、ベストやジャケットと合わせたときも魅力を発揮します」
"砂壁ジャケット"、"パン粉シャツ"と、売れているアイテムには呼び名が付けられるところに服への愛を感じます。
コンテでは40代以上の女性に似合うベージュを選んでアイテム展開。違いに気付けるかどうかが大人の感性の見せどころ?
樋口さんは、ベージュへの思い入れを語ってくださいました。
「コンテのステートメントは『Novel BEIGE』。アイテムの90%くらい、ベージュやブラウンが展開されているのが特徴です。昔はベージュは年齢層高めのイメージがありましたが、今は大人の女性に似合う色だとわかってきました。ディレクターも、もともとベージュは好きだったそうですが、40代になってから似合わないベージュが出てきた、と言っていて。コンテでは40代以上の女性に似合うベージュを選んで展開しています」
ベージュにも微妙な色調や彩度があり、違いに気付けるかどうかが大人の感性の見せどころです。
「白って200色あんねん」というのは、ちょっと前に流行ったアンミカの名言ですが、ベージュはもっと多く、300色くらいありそうです。ライトベージュ、暗めのベージュ、ピンクベージュ、黄色系のベージュ、グレージュ……バリエーションを考えると、もうベージュだけでも良いかもしれない、と思えてきます。
その根底には、ベージュの持っている安定感があります。気持ちがゆらぎやすいときは、ベージュの力を借りれば、平穏な日々を過ごせるかもしれません。あらゆる色とマッチするベージュのように、どんな人やシチュエーションにも合わせられる大人の包容力を持てるようになりたいです。
(次回、コンテの最新アウターを忖度なし試着レビュー! 11月3日配信予定です)
問い合わせ:コンテ 青山店
tel. 050−8893−3341
(〒107−0062東京都港区南青山5−10−5 1F)
室井由美子さんスタイリング! conteのガチ売れベージュアイテム【商品画像あり】
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「アラフィフの壁」を無理なく、軽やかに越え続ける漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、自らのアンテナに引っかかった事象を紐解く連載です。今回はローンチしたばかりだけど早くも人気沸騰のブランド、コンテの最新アイテムをスタイリスト室井由美子さんがセレクト&スタイリング、なめ子さんが忖度なしで試着レビューします。アラフィフの体型悩みに寄り添う絶妙なカッティングやカラーのアイテム多数、冬物のお買い物計画の参考になること間違いなしです。
連載一覧はこちら>>
前回記事
アラフィフの体型悩みに寄り添うコンテの最新アイテムを、辛酸なめ子が忖度なし試着レビュー!>>
撮影/目黒智子
ヘアメイク/コンイルミ(ROI)
構成/露木桃子
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