インスタグラムのフォロワーは7万人超え。「デミルクス ビームス」の人気プレスからディレクターに就任し、ますます活躍の幅を広げる目黒越子さんを全5回にわたって特集します。第1回はシンプルで洗練された“目黒スタイル”の原点など、目黒さんのこれまでのご経歴や魅力に迫ります。
「目黒スタイル」の原点が作られた販売スタッフ時代
文化服装学院を卒業後、ビームスに入社した目黒さん。学生時代はどんなファッションがお好きだったのでしょうか。
「中高生の頃は、ジッパーやキューティー、オリーブ、ミニなど青文字系雑誌が好きで、当時は古着も着たり色も柄も持っていていまとは別人。今のスタイルが出来てきたのは働き始めてからですね」
デミルクス ビームス新宿店のオープニングスタッフとして働き始めてから約20年近くデミルクス ビームスに携わってきたそう。
「店舗や部署が変わりながらも、デミルクス ビームスで働いて約20年(!)が経ちました。新宿店では年上のお客様も多く、最初は大人っぽく見せたいという思いから、シックな色を選ぶように。だんだん落ち着いた色を着ている方が仕事もはかどるような気がして、“地味色”が自分のスタイルの軸として固まっていきました」
目黒さんといえば“地味色コーデ”がいまや代名詞になっていますよね! そして、いつもスカートをはいていらっしゃるイメージです。目黒さんらしい着こなしを作る上で大事にしていることは……?
「“地味色”ってオールシーズン着られて、トレンドにも左右されないベーシックカラー。なにより着ていて落ち着くし、自分らしくいられると思っています。パンツはお休みの日にのみ。仕事の日はほぼスカートしかはきません(笑)。形はAラインかIラインで、長め丈が定番。私がディレクションしている.M(ドットエム)ラインのスカート(後述)は理想形のひとつです。自分に似合うボトムが1つあると、そこにトレンド感のあるバッグや靴など小物を合わせても、無理なく取り入れられると思います」
突然の部署移動でプレスに……!
「プレスは憧れの職業だったけど、お店でお客様と過ごす時間が好きだなと思い、特にプレスを志望していたわけではなかったんです。販売職からエリアマネージャー、スーパーバイザー(複数店舗のマネジメント)を経験したので、その延長線上で接客に特化したサービスマスターを目指そうかなと思っていました。それが突然のプレス任命で。最初こそ大変なこともありましたが、メディアの方やスタイリストさんなど、関わる人が広がってずっと携わってきたデミルクス ビームスを改めて広く知ってもらえる仕事につけたのはとっても幸運だったと思っています」
2022年には、プレス業に励むかたわら「.M(ドットエム)ライン」(通称目黒ライン)の企画にも携わることに。“目黒ライン”が始まったきっかけは?
「そのころに急激に増えたインスタグラムのフォロワーの方々がきっかけです。“自分が良いと思うものをイチから作ってみないか”とデミルクス ビームスのチームからお声がけいただきました。それで最初にできたのがニット素材のスカートとキャミソールでした」
「このスカートは元々デミルクスにあったのですが、コレクションからなくなると聞いて“スタイリングになくてはならない存在”なのでわがままをいって(笑)素材やスリットなどをアップデートして新たに作ってもらったものです。素材は伸縮性とハリ感があり、厚手すぎず薄すぎずオールシーズン着られるところもお気に入り。お腹まわりをカバーしつつ、すっきりとしたライトシルエットで体のラインも補正してくれる万能スカートです」
「2022年から目黒ラインがスタートし、この10月に発売しているものまでプレス業務と並行しながら作ったものです。さらにデミルクス ビームスだけに集中して関わりたいと思っていたタイミングでディレクターに就任することになり、これまでシーズンに1回発売していたのを、今後はシーズンに2回出していく予定です。プレスをしていた後半2年間くらいでインスタグラムから発信をはじめて(現在はフォロワー約7万人に!)、皆さんに知ってもらえたタイミングでディレクターに就けたのは良かったなと思います」
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