今、「副業だけど企業で働く」求人が増えているといいます。
副業の場合、就職や転職とは何が違うのでしょうか。また、何が必要になるのでしょうか?
パーソルグループの副業人材マッチングサービスlotsful(ロッツフル)代表の田中みどりさんにお話を伺いました。
企業副業のトレンドに乗るために必要なことは?
前回の記事でお伝えしたように、転職での人材確保が難しい中小企業やスタートアップ企業を中心に、副業で人材確保する動きが盛んになっています。
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そうなると「誰でもどこでも引く手あまた!」といいたいところですが、この波に乗るためには少し対策を練った方が良さそうです。
というのも、副業人材マッチングサービス「lotsful(ロッツフル)」代表の田中みどりさんによると「今、世の中は人材不足で転職市場は売り手市場ですが、実は副業業界は買い手市場なんです」とのこと。
それはどういうことでしょう?
「2018年に副業解禁となりましたが、業務を外部に切り出せる環境が整った企業はそれほど多くありません。しかし、大手企業の約6割が副業解禁となったことで、副業をしたい個人が増えました」(田中さん)
つまり、副業の需要が供給を上回り、それだけ競争率が高いということのようです。その壁を乗り越える秘策はあるのでしょうか?
それは、副業の流れに沿ってポイントを押さえることで見えてきそうです。
一見、就職や転職と同じ……と思いきや、全然違う!
lotsfulの場合、まずはサイトに登録。気になる副業にエントリーし、その後は面談という流れになります。
これだけ聞くと、通常の就職や転職と変わらなそうですが、実際にはまったく別物だといいます。
転職のときは履歴書のほかに職務経歴書を書く必要がありますが、そもそも、その職務経歴書が副業だとセールスポイントが違うそう。
「経歴を書く欄はもちろんあるんですが、自分の得意な業務領域を抽出してもらうフォーマットになっています。
例えば、営業経験だとしても、『法人営業を担当』と一括りにしてしまうのではなく、『スタートアップ向けの営業経験が豊富です。そのため、小さな企業の経営者と一緒に経営課題を解決しながら営業するスタイルが得意です』というように細分化することが重要です」と田中さん。
職務経歴書の例でよくありがちな「法人営業で◎億円達成」「5期連続予算達成率120%」のようなものだけでは、突破する決め手にはならないようです。
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