幸福に巡り合う確率を高める「ラッキーアクション」
背筋をピンと伸ばす!

科学的に運気を上げる方法が判明!? 今すぐにでも実践できる! “姿勢”と“動き”のラッキーアクション_img0
 

ラッキーアクションのために押さえておきたいポイントが、「体が先、脳が後」という順番です。このことをご存じでない方は、私たちの体の動作は「脳が体に指令を出して、それを受けて体が動く」という順番で決まっていると思われるかもしれません。

しかし、脳波を調べる技術の進歩などによって、「体が先、脳が後」は近年の科学的な常識となっています。簡単に言うと、じゃんけんをするとき脳内でグーを出そうと思ってから体がグーの動きをするのではなく、グーを出そうと体が動きはじめてから脳がグーを出そうと思いはじめるイメージです。

カリフォルニア大学のベンジャミン・リベットらの研究では、脳が「○○しよう」と意識する信号よりも、脳がその動作を体に伝える信号のほうが、平均で0.35秒早いという結果が出ているのです(※1)

 

形から入ろう


つまり、「病は気から」とよく言いますし、実際に体の健康と心の健康は分かちがたく結びついていると思うのですが、その「ポジティブな気分」を決めているのは脳ではなく、体だったりするかもしれないんですね。

そこでおすすめのラッキーアクションが、「背筋をピンと伸ばす」ことです。

コロンビア大学のダナ・R・カーニーらは、被験者にわざと「堂々とした姿勢」と「縮こまった姿勢」をしてもらい、両グループにギャンブルをさせる実験をしたところ、堂々とした姿勢のグループのほうが、よりリスクの高い賭けを好んでする結果が出ています(※2)

簡単に言うと、背筋を伸ばすだけで、人間は強気になれるというわけです。リスクがあっても、躊躇せずに強気になって行動が起こせるようになる。そして行動を起こせば、運気が上がります。

「幸運」とは実に漠然とした概念ですが、確実に言えるのは「『よい』か『悪い』かで言えば『よい』」ということです。

健康状態なら、幸運な人のほうが不運な人より元気ですし、お金も幸運な人は不運な人より多く持っている。少なくとも、イメージでは誰もがそう思うのではないでしょうか。

同じように、背筋がまっすぐの人と、猫背で下を向いている人がいて、「どちらがより幸運な人か」と尋ねたら、ほとんどの人が前者だと答えるはずです。

だから、まず形から入る。幸運な人のように振る舞う。
中でも、姿勢は最も簡単にできる「形から」の方法です。
そして、体が先、脳が後。
なので、形である体を変えれば、心もついてくるわけです。