日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、恋愛にまつわるモヤモヤエピソードです。
「やっぱり私、恋人がほしいかも」
エピソードをお寄せくださったのは、一人暮らしの会社員トウコさん(50歳・会社員)。
30歳の時に彼氏と遠距離になって自然消滅して以来、ずっと恋人がいない生活を送ってきました。
職場の同僚や、付き合いで参加した合コンで出会った人など、ちょっとときめく人はいたのですが付き合うまでは至らず……。仕事も忙しかったですし、実家とも女友達とも良好な関係で充実していたので、「一生独身でもいいか」と思っていたんですよね。
そろそろ生理も終わりそうな気配があり、これで結婚や妊娠・出産に心煩わされることもなくなる(いえ、私に関してはもうとっくにその可能性は皆無ですが)……そんな風に思っている今日この頃。
しかし最近、「恋人がいたらいいのになぁ」と思うようになったんです。きっかけは、同い年のバツイチの友人に、新しい恋人ができたこと。もう結婚するつもりはないようですが、近所に住んで、月1~2回デートして、たまに国内旅行してという大人の関係。共通の趣味であるワインを介して出会ったとのことですが、その充実っぷりが本当に羨ましい。
「二人でワインを飲みながら、だらだら喋っているのが楽しいの。久しぶりに服装やメイクもちょっと変えてみたりして。あ、今度山梨にワイナリー巡りしに行ってくる」
そんな風にのろける友人を見ていると、恋人って、家族や友人とはやっぱり違うよなと改めて思います。
「私も彼氏が欲しいなぁ……」とつぶやいたところ、友人が早速、二人の出会いのきっかけになったワイン会に連れていってくれました。でも私はそこまでワイン通ではないのであまり盛り上がれず。今更合コンもマッチングアプリもないだろうと思うと、どうやって出会いを探せばいいのか分かりません。
ミドル世代の恋人探しは、若い頃と何が違う?
お友達に恋人ができたことがきっかけで、恋愛へのモチベーションが上がっているんですね。年を重ねると、交友関係を広げることに消極的になってしまいがち。「恋人がほしいなぁ」と素直に口に出せるトウコさんは、柔軟で前向きで素晴らしいと思います。
ここは、偉大な先輩であるトウコさんのご友人の例に学びましょう。ワイン好きが集まり、思いっきりワインの話で盛り上がれるワイン会。自分の「好き」を軸にして、同好の士と効率よく出会える場に積極的に足を運ぶのは、とても有効に思えますよね。
ミドル世代の恋人探しは、若い頃にはあったかもしれない「とりあえず誰でもいいから付き合いたい」「数打てば当たる」というスタンスとは違うはず。結婚したい・出産したいという希望がないならなおさらです。
尖った個性はなるべく見せないように無難なファッションに身を包み、合コン「さしすせそ」で聞き上手に徹して、興味がなくてもスポーツ観戦や花火大会・キャンプなんかの「出会いの場」鉄板イベントに足を運ぶ……。そんな方法がNGというわけではありませんが、もしかしたらトウコさんにはフィットしないかもしれません。
お友達のように、「共通する趣味を一緒に楽しみたい」「同じ感性を持っている人と語り合いたい」と思うならば、トウコさん自身の「好き」を改めてはっきりさせる必要がありますよね。
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