いつもはツンツンしているくせに、そんな過去があると知ってしまえば、多くの女性は「支えてあげたい」と思ってしまうもの。だって、本来の海里はもっと明るくて前向きでピュアで優しいってことが、伝わってくる瞬間があるんだもん! それに、「俺だって、やろうとした。みんなが頑張ってるのをみて。でも……」なんて泣かれたら、もうギャップにやられるしかない。ほこ美も、「世界中の人が、あなたのことをなんと言おうと、わたしがそばにいます。味方でいます。だから、自分を壊さないで」と言い、海里を抱きしめてしまいました。


「騙されてもいい。わたし、知ってるから。あなたが、必死にもがいていることも。本当は、強くて優しい人だってことも。まわりに迷惑をかけないように、わざと遠ざけていることも……」

この言葉を聞いた瞬間、ほこ美はクズの“沼”にハマってしまったなぁ。「騙されてもいい」と思ってしまったら、おしまいじゃん……と思ったけれど、わたしがほこ美の立場でも、同じことを言ってしまうかも知れないです。海里、恐るべし!

 

③ やっぱりモテる秘訣を分かっている!


海里は、どんな行動をすれば女の子がキュンとするのかを分かりまくっているんです。たとえば、海里はバーでアルバイトをしているんですけど、ほこ美にブルームーンのカクテルを差し出すんですね。そのカクテル言葉は、「奇跡」と「叶わぬ恋」。ただ、その場で意味を教えるのではなく、「あとで調べて」と言い、バイバイをしたあとも自分のことを考えさせるように持っていくんです。いやぁ、実に巧妙すぎる!

さらに、食事中にほこ美の口が汚れたとき、タオルを取り出して拭いてあげたシーンがありました。海里みたいな無頓着なキャラが、なぜタオルを持ち歩いているのか? というのは大いに疑問ですが(これも、作戦のひとつなのか……)、これはやられちゃうなぁと思いました。拭いてあげたあとに、「こっち向いて、オッケー」と言うんですけど、その言い方が甘すぎて、心のなかで「惚れてまうやろーー!」と叫んでしまいました。

そんな『あのクズ』は、現在第6話まで放送中! 火10ドラマのヒロインの相手役がクズって、かなり珍しくないですか? 正直、最初は「クズかぁ、キュンキュンできるかなぁ」なんて思っていたけれど、毎週心を撃ち抜かれています。みなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね!

『あのクズを殴ってやりたいんだ』海里(玉森裕太)を見て分かった、わたしたちがクズに惹かれてしまう理由_img0
 

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