世界最高峰の老年医学科で働く山田悠史医師が、脳の老化と認知症の進行を遅らせるために「本当に必要なこと」「まったく必要でないこと」を伝えます。
山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビ「ライブニュースα」レギュラーコメンテーター、「NewsPicks」公式コメンテーター(プロピッカー)。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。著書に、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』、『健康の大疑問』(マガジンハウス)など。
X:@YujiY0402
Podcast:山田悠史「医者のいらないラジオ」
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「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」
これは、インド独立の父、マハトマ・ガンジーの言葉です。実はこの言葉、私の座右の銘でもあります。私自身、サボりそうになった時にはいつもこの言葉を思い出して、自分の気持ちを引き締めなおしています。
特にこの言葉の後半部分に注目してください。これは何歳になっても学びをやめてはいけない、永遠に生きると思って学び続けることが人生を豊かにすることであると伝えるものです。それを認知症のためにと思ってやる必要はありませんが、これが、認知症予防にも有効なのであり、そのような人ほど認知症になりにくいのです。
大崎博子さんの前向きな姿勢に驚く
以前、昭和7年生まれ、当時90歳だった大崎博子さんとミモレで対談をさせていただく機会がありました。残念ながら今年91歳で旅立たれましたが、最期の最期までひとり暮らしを続けられ、自立した生活を送られていました。
大崎さんのお話にはいろんなところで驚かされました。78歳で自称機械音痴ながらパソコンを始め、それから1年後にはX(当時はTwitter)を始め、20万人を超えるフォロワーを持ちました。また、83歳で麻雀を始め、大会で4回も優勝をされたそうです。大崎さんから教えていただいた最も大切なことは、「〇〇歳だからできない」と決めつけない前向きな姿勢だったかもしれません。
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