サチモスさんからの質問
Q.
離婚している両親。母が、私の子供と父が会うのを嫌がって困る……。

母は、私が高校生のときに浮気をして、家族を置いて家を出ていきました。その後は父と弟と3人で暮らしてきたのですが、母も私たちのことはかわいいようでいろいろと気にかけてくれたし、その後両親ともに再婚して幸せになったし、母の新しい旦那さんもいい人なので、思うところはあるものの交流ははかっています。ですが母は父のことが大嫌いなようで、私が父に子供を会わせるのを嫌がります。仕方なく、こっそり会わせつつも、会わせたことがバレないよう気を付けています。母は、私が「勝手だ」と言っても聞く耳を持つような人ではありません。離婚後、自ら運送会社を立ち上げ切り盛りしているような強い人ゆえ……。それに子供たちのことはかわいがってくれているので、揉め事にしたくないです。こんな母との付き合い方に、何かいい方法があったらご伝授ください。(38歳)

特別ゲスト 小林照子先生の回答
A.
祖父母との思い出は“絵”のように残るもの。 こっそりでも何でもいいから、会わせてあげなさい!

お父様だって、お孫さんに会いたい気持ちは一緒でしょう。お孫さんだって、もう少し大きくなったら「おじいちゃーん!」という感じでもなくなりますから、今のうちに甘えさせてあげることは、お互いにとって絶対に大事。何よりお孫さんは、今が、血のつながっているおじいちゃんと一番思い出をいっぱい作れる時。だから、こっそりでもお父様に会わせるのは正しいと思うわ。

ただ、お母様や、新しいお父様に気を遣うから疲れてしまうのよね。サチモスさんはきっと、とても気配りのある常識人なのだと思います。でもここはちょっと肩の力を抜いて、スリルを楽しむぐらいの気持ちになってみてはどうかしら?

隠れて会わせることは、罪でも何でもありません。思いやりからやっていることですから、隠しても嘘ついてもいいの。それで、最後までバレないようにすればいいと思いますよ。仮にバレたとしても、お母様だって「気を遣ってくれてたのね」と分かってくれることでしょう。

幼い頃の思い出って、不思議と鮮烈な色を持って覚えているもの。それは大人になってから作られる思い出とはまったく違う重さがあるのですよ。

私もね、焼き付いて離れない光景があるんです。私の母は祖父が反対する男性と結婚したから、結婚後はまったく交流できなかったんですね。でも孫である私を会わせたかったのでしょう。一度だけ、会いに行ったのですよ。そのときも「何しにきたんだ、帰れ!!」とでも言われたのかしらね。母が泣いていた記憶があるんですけど、祖父も孫はかわいかったんでしょうね。祖父は畳職人だったんですけど、私が作業場に行って興味深そうに見ていると、「おじいちゃんはな、日本一の畳を作るんだ」と嬉しそうに自慢してくれたの。数少ない思い出ですが、私の中には不思議とその光景が一枚の絵のように強く残っています。大きな畳にふっとい針を指している祖父、という絵。これは私の宝物でもあります。

だからこっそりでも何でもいいから、孫はおじいちゃんおばあちゃんに会わせるべきよ。大きくなったら、そんな特別な思い出は作れなくなってしまうんですから。

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PROFILE
  • 小林照子(こばやしてるこ)1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、青山ビューティ学院高等部・中等部、同・京都校の学園長も務めている。最新著書『80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で』(講談社)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る