えみえみさんからの質問
Q.
夫の両親と疎遠にしてきたが 健康面の不安もあり、向き合わざるを得なくなった…… ……

こんにちは! いつもためになるお話、興味深く拝見しております。40才になり、遠くに住む主人の両親も高齢になり、去年倒れて入院・リハビリなどが始まりました。飛行機でないと行けないほど遠くに住む主人の両親に対して、どのように接していいか分かりません。結婚してから、遠いこともあって数えるほどしかお会いしていなくて、そんなに親しくなっていないというのもあります。私も仕事をしており子どももいるので、年に何回も帰省するのは難しいです。接し方についてアドバイスいただけますと参考になります。

特別ゲスト 金子稚子さんの回答
A.
介護をしている親族がいるなら、その方のフォローを。 いない場合も、ご両親へのサポート体勢を構築して、 別々に暮らす方法を模索してください。

自分や夫の両親の介護が必要になってくる……、ミモレ読者さんはそんな世代ですよね。

えみえみさんのご相談で一つ確認させていただきたいのですが、ご主人にごきょうだいはいらっしゃるのでしょうか? もし、義父母を看ているごきょうだいがいらっしゃるのでしたら、親ではなくその方を最優先にフォローしてください。もちろん、常に心からの感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。それをしたうえで、ごきょうだいに相談しながら、ご両親とはこれまでと変わりなく交流されたらいいと思います。

ごきょうだいに対しては、具体的にどんなフォローかと言いますと、一番は気持ちのフォローです。介護というのは、女性が大部分を担う場合が多いもの。そこで、同じ女性同士、嫁同士ならではの、愚痴を言い合える関係になれたらいいでしょう。介護は長くかかる場合もあり、精神的にも大変きついもの。そんなときに誰か分かってくれる人がいるというのは、大きな救いになるでしょう。今はLINEなどもありますし、離れていてもこまめにコミュニケーションを取り合えるはずです。

もちろん場合によっては、気持ちのフォローだけでなくお金のサポートも必要になるでしょう。ただしこれは、渡し方に気をつけてください。「お金を出しているからいいでしょう」という態度ではなく、必ず、「いつもありがとう」という気持ちもセットで渡すようにしてください。

さて、ご主人のごきょうだいがいない場合ですが、このとき大事になるのは、“ご両親がどうしたいのか”を優先することです。よく、ご両親のことが心配で深く考えずに自分の近くに呼び寄せてしまう子供がいますが、これは実は、高齢の人間にとってはかなり負担なもの。勝手が分からない、知り合いもいない土地に来たことで不安や孤独感が強くなり、家族への依存度が高まってしまいます。そうすると家族の中の女性(多くが妻)の負担が激しく増えますし、さらには孫の生活にも影響が出てきて、家族が壊れてしまうことも。たとえご両親が「一緒に暮らしたい」と言っても、引き取ることは私は積極的にはオススメしません。親にはできる限り自力で生活をしてもらいましょう。それが何より親のためになり、自分の家族を守ることでもありますから。

もちろん、えみえみさんがお仕事をやめてご両親の看病にあたる、ということもオススメしません。万が一ご主人が「仕事を辞めて地元に帰る」などと言い出した場合も、絶対に止めてください。ご両親の病気によって異なりますが、たとえば認知症の介護などはいつまでかかるか終わりが見えません。お金がどれだけ必要なのかがわからないうちに、収入をなくすような行動は軽率に取らないことが絶対です。

ご両親の体がどんなに弱っていても、仮に認知症を発症していたとしても、サポート体勢をしっかり構築すれば、別々に暮らすことも十分可能です。施設などへの入所も含め、ご両親が住む地域の医療や福祉の事情などを調べて把握しておきましょう。自分たちがすぐに駆けつけられない分、その土地で頼れる人を見つけ関係性を築いておくことも必要です。その一つとして、地域のケアマネージャーなど専門家への相談も忘れずに。

決して簡単なことではありませんが、一緒に暮らしたことによって事態が悪化する可能性を思えば、はるかにラクです。親の晩年を支えることも大切ですが、自分も含め子どもの未来を考えることも忘れてはなりません。それに今は、疎遠だったご両親との関係を結び直すときにきている、とも言えると思いますよ。大変ではありますが、ある意味チャンスの時でもありますので、頑張ってほしいと思います!

いかがですか?
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