
中間子という悩み。
三人の幼いこどもたちをみながら、これはすごく以前から気になっていた。
きょうだいの名前を呼ぶのも、上から、下からはあっても、真ん中からはない。
生まれたときから上の子がいて、物心ついてきたら、新しい小さな存在が登場。親をとられたような想い。
どこへ行くのも、自分のためだけの用事で出かけることはほとんどなく、上の子か下の子がほぼもれなく付いてくる。さらに、真ん中の子と私という、ふたりだけの時間もほとんどない。
ちゃんと目をかけてくれているのだろうか…
そんなさみしさがどこかあるように感じる。
うちの次女は姉妹の中で、わがままになることが多い。
それは単純にわがままのこともある。
けれど、さみしさとないまぜのこともあるように見える。
かたくなに、頑固になってみたり。
出かける予定が、いきなり「行かない!」となってみたり。
妙に、「これは私のおもちゃ!」と主張してみたり。
うまく感情をことばにできず、ただただ否定、反抗という態度で現れることもしばしば。でもそんなときは、抱きしめながら、なんとか話をしていくようにする。
「気持ちがからまっちゃったんだ…」
次第に心がとけていくと、そんなことを言うことがある。
学校のこと。朝きもちわるくなること。お友だちのこと。
「マミといっしょに学校行きたいんだ……」
ぽつりと、この一言も出てきた。
おじいちゃんが登校に付き添ってくれているけれど、おじちゃんにヤダとは言えない。言えなかった。だって、お世話になっているから悪いと思って…。
小さい体で、抱いていた感情。
きちんと気づいてあげられず、わるかったと思った。
その後、朝、おじいちゃんには末子を見ていてもらい、私が学校についていくようになった。
つづく
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