頭の後ろで蝶結びって意外と子どもには慣れないとむずかしい…

10月に入っている。
通学ルートを替えて何日かが経った。単純に新しいルートに慣れることも必要だし、身体がもつかドキドキである。

朝早く家を出れば、以前の地下鉄を使ったルートよりも空いている。ありがたい。体にラクそうではある。

けれど小1の次女は、名残った感覚や不安もあるのだろう。途中で休み休みになる日もある。


学校では、運動会を目指した「がんばろう!」「やるぞ!」気運が高まっている。応援の朝練も活気づいていた。


うちの子は、かけっこの練習でいつも最下位になる、と凹んでいる。

反面、こうした機会に威勢がよくなる子も大勢いる。繊細なうちの子は気圧されてしまうのだろう。どこか冷めてしまうというか。 私も盛り上がる子が増えるほど、冷めがちなタイプだったからよくわかる。


保健室の先生とお話しする機会を得た。

「運動会前後、繊細な生徒さんは、この時期ちょっと特別というか、やっぱりむずかしさが出てしまうことあるんですよね。リレーの選手になった子でも、不安定になったり…(^-^)」

と柔らかな笑顔でお話ししてくださる。

「たぶん、そういうお子さんだと、運動会が終わっても、その後1-2週間は荒れるとおもいますよ」


荒れる…
まだまだ続くんだ…

先を見越せるよさと、コワさ。

大玉転がしは練習のかいもあったのか、不安がなくなったようだ。けれど、もぐらたたきのように、まだまだ不安材料がぴょこぴょこと顔をだす。


はちまきがまだうまく巻けない。
どうしても早く走れない。
算数はくり上がりのある足し算がはじまる…(得意じゃない…)


「おそい!」「ざんねんだね~」などという男子のことばが、小骨のようにチクチクささる。

担任の先生にも気安くご相談出来るタイプでもないもどかしさ……(すればいいのにね)


数々の課題を前に、泣いたり怒ったり。
感情だけが先走って、家での練習もおざなりになったりする。
本当に、課題だ。

そして、10月10日。運動会の日がやってきた。―――


つづく