チョコ太郎さんからの質問
Q.
ここ数年、ひどい片頭痛で仕事にも
プライベートにも支障が……

ここ数年のことなのですが、生理のときの片頭痛がひどく、先日は1週間も寝込んでしまいました。頭痛外来に通い、アマージという片頭痛薬と頭痛の不安を防ぐリーゼという薬を処方してもらいそれを飲んでいます。痛み止めの注射もしてもらっているのですが、あまり効き目があるとはいえず、とにかくツラい頭痛が続き、生理が来るのが怖くて怖くてたまりません。更年期障害の始まりかと思い、婦人科で血液検査をしホルモンを調べてもらいましたが、特に異常は見当たりませんでした。1か月のうち1週間も寝込むと仕事もプライベートもうまくできず。かといってこれといった治療方法もなくて本当に困っています。どうしたらよいでしょうか?

特別ゲスト 松村圭子先生の回答
A.
仕事やプライベートのスケジュールを工夫して
うまく付き合っていきましょう

典型的な「月経関連片頭痛」の症状ですね。これは本当におツラいですよね。ですが今のところ、なかなか根本的な治癒が難しいのが実情なのです……。ですからおっしゃられているように、月経中はアマージなどトリプタン系のお薬を飲んでコントロールする、という治療法が大事になってきます。今処方してもらっているアマージがあまり効かないようでしたら、医師に相談して、他のお薬を試されても良いかもしれません。

この「月経関連片頭痛」が起こる原因は、ホルモンにあります。女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減る時期は、脳内のセロトニンも減ってしまいます。セロトニンは「幸せ」の感情を司る物質として知られていますが、実は血管の収縮作用も司っているのです。でも月経中にこのセロトニンが減ることで、血管の収縮作用が低下し、拡張してしまいます。そのため拡がった血管が神経を刺激して痛みが出る、という仕組みなのです。

さらに、「月経がくると頭痛が起こる、怖いよ〜!!」と怯えて不安になってしまうので、より体調が悪くなってしまう……。本当に大変な頭痛です。

残念ながらこの時期は家に大人しく閉じこもっているのが一番、というのが私のオススメする対策です。というのも「月経関連片頭痛」体質の方は、この時期、光や音にも敏感になりますので、騒々しかったり明るさの強い環境にいると、余計症状が悪化してしまうからです。家にこもるのはなかなか難しいとは思いますが、できる限り仕事は残業を入れないようにし、プライベートの予定も体調のいいときに入れるようにするなど、スケジューリングの工夫をされることをオススメいたします。

そして一つ気をつけてほしいがあります。よく頭痛のときは体を温めるとラクになると言われますが、「月経関連片頭痛」の場合は、温めは絶対NGなのです。「月経関連片頭痛」は血管が拡張して起こるものですので、温めてしまうとより悪化してしまうのです。

また赤ワインやチョコレート、チーズなどは、頭痛を誘発する成分・チラミンが多く含まれているので、月経前や月経中は控えたほうがいいでしょう。

ただ「月経関連片頭痛」はホルモンに関係して起こるものですので、閉経すればなくなります。根本的な解決法をお伝えできなくて申し訳ないですが、それまでは、今のように薬で痛みを抑えたり、スケジュールを工夫してこの時期をやり過ごすなど、上手く付き合っていってください。

いかがですか?
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PROFILE
  • 松村圭子(まつむらけいこ)1969年生まれ。広島大学医学部卒業。広島大学産婦人科学教室入局後、2010年に成城松村クリニックを開業。「女性にとって身近で気兼ねなく相談できる生涯のかかりつけクリニック」を目指して、婦人科診療とエイジングケアの最先端治療をおこなっている。また『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『女性ホルモンを整えるキレイごはん』(青春出版社)など著書も多数。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る