年末年始はなにかと人と会う機会が多くなる季節ですね。おしゃれな手みやげとして人気なのがなんといっても“泡”! そう、スパークリングワインです。乾杯に欠かせないものですし、和洋どちらにも合う人気のお酒ですが、種類がたくさんありすぎて、何を選べばいいか分からない人も多いはず。そこで、これを押さえておけば大丈夫!という本命スパークリングワインを紹介。人気ワインショップエノテカ商品部の竹中康一さんにお話をうかがいました。
シャンパンのNo.1ブランド、ルイ・ロデレール
これを選んでおけば間違いなし、というのが、シャンパーニュのトップブランド、ルイ・ロデレールです。ルイ・ロデレールは権威ある国際的スパークリングワインのコンテストで最高賞をはじめ3冠を獲得。フランスの有名ワインガイド誌「Le Guide des meilleurs vins de France」でも全生産者約5,200社のうち9社のみに与えられた三つ星を獲得するなどまさにNo.1シャンパーニュメゾンといえます。広大な自社畑を所有し、手間や時間を掛けて、量より質のシャンパーニュづくりを行っているブランドですので、ワイン好きの方もきっと喜ばれるはずです。
お世話になった人への手みやげ、お祝いに(予算〜¥7,000)
とっておきのスパークリングワインを、というのなら、ルイ・ロデレールのブリュット・プルミエ(¥6,800)税抜。正統派シャンパーニュメゾンが“プルミエ=No.1”と銘打って世に出しているものだけあって、3年間の瓶内熟成の後、さらに6カ月間の熟成を経ているまさに名品です。熟成感とフレッシュさ、エネルギッシュかつエレガントという独特の風合いをもっています。
年末年始の家飲みに、ちょっと奮発して(予算〜¥4,000)
ルイ・ロデレールの味を手軽に楽しみたいなら、ロデレール・エステート・カルテット・ブリュット(¥3,500)税抜。ルイ・ロデレール社がカリフォルニアで手がけるワイナリーのスパークリングです。本家の手法を継承し、じっくりと熟成され、ルイ・ロデレールに劣らないフレッシュで上品な味わいを生み出しています。
シャンパンとスパークリングワインの違い
シャンパンとスパークリングワイン、一体どこが違うのか。じつは、シャンパン(正しくはシャンパーニュといいます)はスパークリングワインの一種。スパークリングワインの中でも、フランスのシャンパーニュ地方で作られ、かつフランスのワインの法律(AOC法)に規定された条件を満たしたものだけがシャンパーニュと呼ばれます。スパークリングワインのブランドもの、というイメージですね。シャンパーニュは一般的なスパークリングワインに比べて高いというイメージがありますが、熟成期間や手法、使用するぶどうの品種などを厳格に定めており、安定して美味しいものを購入できるメリットはあります。スパークリングワインの種類はシャンパーニュの他にもスペインのカヴァ、イタリアのスプマンテなど多数ありますので、飲み比べて好みを見つけるのもいいですね。年末年始、パーティに欠かせないスパークリングワイン。大切な人とぜひ楽しんでください!
PROFILE
畑 乃野子/フリーエディター・ライター。出版社勤務の後韓国へ留学し、韓国取材、翻訳、インタビューなどをこなす。