家族は素晴らしい存在ですが、ときどき「自分だけの居場所」が欲しくなります。私の場合、それを実感したのは、母の介護で実家に戻っていた時でした。育った家ではないので、自分の部屋もありません。見つけたのは、ダイニングテーブルの一角でした。パソコンを広げたり、ほっとお茶を飲んだり。そんな時、大切なのは、テーブルよりも椅子です。思わず座りたくなるくつろげる椅子があれば、小さくても「自分の居場所」になります。そう気がついて、自宅でも一脚だけ、特別な椅子を購入しました。手触りのいいアームと幅広の座面、低めのシートハイ。自宅では、ソファも自分の部屋もあるのですが、もうひとつ、大切な「自分の居場所」ができました。
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