大学生時代に大流行していたプリコン(=プリティコンサバティブ)というテイストの装いがどうしても受け止めきれず……今で言う“モテ服”だったであろうプリコンに背を向け、その真逆を行くかのように男の子のようなストリートカジュアルへと思い切り舵を切ってしまった時期があります。渋谷で女の子に声をかけられ、逆ナンパ(とは言わないのか?)をされたこともあるくらいに!

instgramで投稿しましたが、私とバタやん、この春、お揃いのコートを購入しました。身長も好きなテイストも違う私たちですが、サイズも色もまったく同じコートです。そのブランドとは……

Dickies(ディッキーズ)』! 

そう、ディッキーズは、そんな時期の私のワードローブを支えてくれたブランドです。874ワークパンツを、センタープレスをきかせつつ、腰履きをするのが好きでした。今よりお尻も小さく、下半身が華奢だったので(苦笑)、自分で言うのも何ですが、とても似合っていたと思います。大学生の財布にも優しい価格も魅力的でした。

前置きが長くなりました。

そして、あれから20余年。私が再びディッキーズのお世話になる時がやってきました(しかもバタやんと同じコートを買う日がくるなんて!)。購入したのは、ダブルワイドパンツ(¥9800/税別)とショップコート(¥14000/税別)のセットアップ(別売り)。これらはセレクトショップ「ナノ・ユニバース」と人気スタイリスト安西こずえさんとディッキーズのトリプルコラボのアイテムです。

ベルトを使わずコートを羽織った状態。ワークウエアブランドならではのカジュアルな雰囲気のコートに、あえてシルクのロングワンピースをIN。こんなテイストミックスが好きです♡


コートは肩周りを前後で切替えてあるので、なめらかに肩に沿うシルエットが絶妙。素材にハリがあるので、174cmの私がさらに大きく見えてしまう(ように感じた)ディッキーズのチノ素材のアウターはこれまで購入したことはありませんでしたが、袖を通した途端、その女性らしいラインにウットリ。大学生時代は女らしさを拒んでいたのに、我ながら隔世の感(笑)! 

背中の裏地にはマットサテン地を使用。こだわりのディテールも◎。
袖口や裾は、あえての切りっぱなし。ちなみに、袖、まくりやすいです!


パンツは、ボリューム感が新鮮なシルエット。ディッキーズのパンツを「いかに男の子っぽくはきこなすか」にこだわっていた自分が、女性らしいシルエットのディッキーズに恋をするなんて! 女っぽいディッキーズ。そのギャップが本当にツボにはいってしまった次第です。

私は身長が174センチなのでこのような丈感ですが、ヒールを履いて地面ギリギリの丈感を楽しまれると今年っぽいバランスになるパンツだと思われます。


そして、そして、単品としても充分に満足させてくれるコートとパンツですが、私としては、この春は、断然、セットアップで着たい! しかも、とてつもなく女っぽく着こなしたい! 

コートの合わせをできるだけタイトにし、ベルトで高めでキュッと。Vゾーンはできるかぎり開けて。首元が間延びしそうだったのでレースの黒チョーカーをON。


というわけで、現時点ではこんな雰囲気でのセットアップ着用がいちばんのお気に入り。ベルトを手持ちのベルトと交換したり、もう少し暖かくなったら、赤いペディキュアを塗り、足元を素足+サンダルにシフトしたりしたいなと目論んでいます。

ワークウエア素材で思い切り女っぽい装いを楽しむーーディッキーズをこんな風に着こなしたくなる自分になるなんて……この姿、大学生時代の私に見せてあげたい(笑)! 

大森葉子

美容担当歴20年の私が、個人的に溺愛している美容アイテムを中心に紹介していきたいと思います! 流行りものに目がないタイプではなく、自分が納得できるものにしか興味が湧かないタイプであります……苦笑。  

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