こんばんは、編集・川端です。珍しく深夜の更新です。
編集者というと、徹夜で編集部に寝泊まり……みたいなイメージがあるかもしれません。ミモレに来てからそんなことは一度もないです。でも数年前までは多々あって、“お仕事マンガ”(安野モヨコさんの『働きマン』や、おかざき真里さんの『サプリ』とか)読んで涙していました。

大好きな“お仕事小説”の先生・津村記久子さんの『この世にたやすい仕事はない』がめでたくドラマ化!(NHK BSプレミアム4/6〜毎週木曜夜11時)ということで、読み返していました。

モニター監視の仕事、バスアナウンスの仕事、「おかきミュージアム」の仕事など、転々とする主人公。結論はタイトルにある通りで、それ以上でも以下でもないのです。が、疲れて帰って、お風呂で読むのにとても心地よい。

津村記久子さんって?はて?と言う方は、ぜひ文庫『アレグリアとは仕事できない』を読んでいただきたいです!

アレグリアとは、調子が悪くなりがちなコピー機のことなんですけど、こんな誰にもぼやけなかった小さなイライラを1つの小説にまでしてくれてありがとう、ありがとうと笑って笑って涙。

豊崎由美さんがだいぶ以前に、雑誌『GINZA』の書評欄で「この人の小説にはまったくはずれがありません」と書いていたのですが、その通りだと思います。

もう一冊おすすめしたいのは、『とにかくうちに帰ります』

豪雨で帰れなくなった会社員3人と小学生男児のお話。

311の震災時、仕事場から自宅まで歩いて帰ろうって心を固める前の「あたし今日帰れるのかな」っていう不安を味わって、「家に帰る以上の価値があるものがこの世にあるのか」の一節がズンときました。

津村さんの描くお仕事社会は、主人公が若かったり、それほど重責がかかるポジションではなかったりします。

ミモレ読者の方は、仕事で責任ある立場だったり、異動や転職、再就職をした先でも新参者とはいえ、新人風情ではいられない立場だったりするのではないでしょうか。私も含め、半沢直樹的なものの方がリアルに共感できたり、スカッとする部分もある。でも、自分は選ばなかった全然違う仕事の、違う会社環境の中で奮闘する若い子の話、というのを読むのも、なかなか別の意味で癒されます。

そろそろ春ドラマも始まりましたね。
春ドラマ、何を見る?はまた次回に書きたいと思って今リサーチしています!

ではではまた〜。