こんにちは、ミモレの川端です。
前回の話の続き、個人情報が自分以外の人に活用されるって?というお話です。ビジネス系のニュースなどで「ビッグデータの活用」により、お店の売り上げが上がったとか、クレームが減ったとか、リピーターが増えたとか、そんな記事をよく目にします。

私、立教大学時代、専攻がマーケティングデータ解析だったため(バタやん意外と理系っす!)、そういうことに実はとても興味があるのですが、ビッグデータからどうしてそんなことまで導きだせるのか、わかるようなわからないような・・・。

さて、ご紹介したかったのはジェフリー・ディーヴァーの『ソウル・コレクター』です。

GWの金沢旅行に上巻を持って行きました。あまりに面白くて、あっという間に読んでしまい、下巻を持ってこなかったことを激しく後悔!!(これから購入される方は上下セットを激しくおすすめします!!)

物語のカギとなるのは、消費者の購買履歴などのデータを大量に蓄積・解析して企業のマーケティングに提供するデータマイニングの最先端の会社。

ある女性が殺害され、逮捕されたのは、主人公であるNY市警のリンカーン・ライムのいとこ。揃いすぎた証拠に「誰かに濡れ衣をきせられているのでは?」と疑うライム。

被害者のことも、いとこである被疑者のことも知り尽くし、行動を予測できたのは誰なのか? そこで浮上してくるのがデータマイニングの会社です。

例えば、あるアーティストが好きで、タバコはどの銘柄、コーヒーを買いに毎朝よるチェーン店はどこ、ランニングコースは何時にどこを通る?・・・などなど。過去の履歴を閲覧できたら、次の行動の予想もできるし、無実の人に罪を着せることも可能(!)という話です。ガクブル(震)。

この本の単行本が発売されたのは2009年とあります。それからまた情報社会はかなり進化し、この当時よりもっと精密な分析が可能になっていると思うとより怖い。

 

「このデータ会社の中の誰かが怪しい」と早々にたどり着くのですが、こいつやと思いきや・・・二転三転。(メキシコ旅行で初めて読んで、すっかりハマったジェフリー・ディーヴァー。マイキーさんありがとうございます♡ ディーヴァーお得意のミスリードが炸裂!)最後の最後まで予想を裏切る展開が次々と押し寄せます。

そう、ミモレもネットメディアなので、私たちも分析ツールを使って、ミモレをよく読んでいる人が、どこから何時にアクセスして、どんな言葉をネット検索したり、ネットショッピングしたりしているかなんてことも分析可能。ときに記事づくりや配信の計画に役立てています。(個人の特定はできませんのでご安心を!)

この先、前述のAIによるリコメンドなどがもっと進化して、編集者不要説も・・・うーん、どうなんでしょう(汗・汗)。

ではではまた〜。