自分が楽しむためのおしゃれだから、<br />時計も“自分らしさ”が最優先! byエディター 発田美穂_img0
時計はジュエリーライクな華やかさより、精密機械としての完成度の高さや重厚感ある佇まいに惹かれます。男性目線なのかも? ジャガー・ルクルトの「レベルソ・クラシック」は、実はメンズ。息子がふたりいるので、将来もう一本メンズ時計を買って、受け継いでいけたらいいな、と。

30歳と40歳の節目に購入した、
カルティエ「タンク アメリカン」と
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック」。

カルティエは、ちょうど仕事の緊張感も緩み始めた29歳の時、
リフレッシュのためのパリ旅行で“景気づけ”に購入!
スクエアケースの「タンク フランセーズ」を買う予定が、
試着してみるとレクタンギュラーケースの方が似合っていたのと
当時は珍しかったネイビーのベルトが気に入って、
「タンク アメリカン」を選びました。

2本目のルクルトは、10年後、40歳の記念に。
1本目との変化をつけたくて
YGかラウンド型のケースを検討していたのに、
何度試しても、どうしてもしっくりこず・・・。
半年間たっぷり悩んで、結局、好みのスタイルを貫くことに決めました。

これはファッション全般に言えることですが、
私の場合、好きなものの射程圏内は大体決まっていて、
それを飛び越えて冒険するのは、ごくたまに、だけ。
半径の外にあるものは、たぶん私以外にもっと似合う人がいる。
結果、クローゼットの中身は色もカタチもかなり偏ってしまいますが、
そのかわり、コーディネートはしやすいし、
いつも安定した気分で、上機嫌なおしゃれを楽しめます。

若い頃は、ファッション自体が、その日会う人への
“プレゼン要素”として大きな位置を占めていたのかも。
もちろん今でも最低限のTPOは考えますが、
最近はもっと、自分自身がわくわくするためにおしゃれをしています。
“人の目を気にすることよりも、愛すべきものに囲まれる幸せの方が大事”。
そんな風に考えられるようになったからこそ、
時計選びも、自分の好きなスタイルを貫けちゃったのかもしれません。

ただ、50歳になる時には、今度こそYGの時計を手に入れたい!
アンティークを選んだりフェイスを小さくしたり、工夫して、
私らしいYGの1本を探し出したいと思います。

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カルティエ「タンク アメリカン」は、最近ストラップをこの飴色のブラウンに変えたばかり。これまでブルーやホワイト、ボルドーなどさまざまな色に替えていますが、黒だけは避けています。真面目すぎて老ける気がするから。年齢的に、そこは欠かせないチェックポイント(笑)。
 


CREDIT:
(ルクルトのカット)
トップス/ロク ビューティ&ユース
パンツ/ザアイロン
左手
ブレスレット/エルメス 
リング上/ハリー・ウィンストンのエンゲージリング
リング下/ハム
右手
2つつながったリング/エルメス

(カルティエのカット)
トップス/ユニクロ
パンツ/ユナイテッドアローズ
シューズ/シャーロット・オリンピア
人差し指のリング/チャンミー
薬指のリング上/ソウス(恵比寿にあるジュエリーショップのオリジナル)
薬指のリング下/ハリー・ウィンストンのエンゲージリング
 

アイコン画像

PROFILE 発田 美穂さん

1973年生まれ。 大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。 「トランタン」「25ans」編集部を経て独立。 好きなのはビールと夏と車の運転。

 

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新作「レベルソ・クラシック・ミディアム・スリム」は
女性の腕にも軽やかにフィット!

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反転させたケースの裏側には、イニシャルや記念日、好きな言葉などのエングレービングをオーダーすることも。よりパーソナルな存在として、人生に寄り添ってくれそう。時計「レベルソ・クラシック・ミディアム・スリム」(SS×アリゲーターストラップ)¥560000(税抜)/ジャガー・ルクルト

名だたる高級時計メーカーにベースムーブメントを提供していることでも知られるジャガー・ルクルトは、世界最高峰のマニュファクチュール。なかでも代表的なコレクションである「レベルソ」は、“ケースを裏返せる”という誰もが驚く革新的なスタイルで、時計史に名を残す名作として、時計愛好家からも絶大な人気を誇っています。この夏、新たに登場する新作は、ユニセックス仕様のクラシック・ミディアムに、さらなる薄さを実現。卓越した技術力のストイックな進化が、女性の腕にも軽やかにフィットする着け心地のよさをかなえました。また、手巻きムーブメントを搭載することで、より本格的な使用感も楽しめるように。何本目かの時計を考えているなら、そろそろこんな玄人好みの逸品を手に入れてみてはいかがですか?

構成・文/村上治子