急遽熊本帰省。

熊本上空の風景。ブロッキングされている田畑が色合いが美しい。

半分は久しぶりの家族との再会。そしてもう一つは実家である菊池の食を巡る旅。実は8月に料理家の友人をお迎えすることになり、事前のロケハンを兼ねての帰省となりました。

昨年のブログでもご紹介させていただいたかと思いますが、菊池市は美味しいものがたくさん実る町。震災で一部道が塞がっているところもあり、菊池水源などの名所への観光は激減している一方で、20代〜30代の若い世代が移り住み始め、独自のスタイルで農業に取り組む方も増え始めたという嬉しい話も聞きます。

前回も訪れた「コントルノ食堂」。パンからパスタの麺まで全て彼の手作りというこだわりよう。麺も菊池の無添加の小麦粉を使うほどの徹底ぶりで、ほとんどのものが周辺の農家で作られている有機野菜やお肉を素材に、オーナーの菊池さんの手によって丁寧に作られています。

コントルノ食堂の絶品料理の数々!美しさもテイストも最高です♡
(左)コントルノ食堂オーナーシェフの菊池さん。(右)やまあい村「走る豚」オーナーの武藤さん。彼らのような若くて情熱ある方が地元で頑張っている姿に私も感化されています。

今回の帰省中にもこちらのお店でいただいた、「走る豚」というブランド豚の生産者、武藤さんに直接お会いする機会があり、農場へ。私たちの姿を見るなり、猛ダッシュでお出迎え(笑)。時速30キロくらいと言われる速さで柵の中を駆け回り、まさに「走る豚」!

この日も暑いのに走りまくっていた豚さんたち。元気一杯!
整列してお出迎え。人懐っこいキャラクターで本当に可愛い豚さんたち♡

ここでは、ファミリー毎に少数で一つの囲いの中でのびのび育ち、クヌギ林の中を自由に闊歩しています。ノンストレスで運動量も十分な豚は、脂身もクセや特有の臭みがなく、「これが豚肉?」と思えるほど、さっぱり食べれるのが特徴。みなさんにもその味をぜひ体験していただきたいほど。「走る豚」は自然食を扱う「自然派きくち村」というサイトでも購入可能です。

他にも菊池という豊かな土壌を生かした安全で美味しい食事が味わえるお店をご紹介!

 

café zakka bb

笑顔いっぱいの素敵なbbカフェのスタッフのみなさん。中央がオーナーの佐藤由紀さん。
窓の向こうは阿蘇の外輪山の一つ「蔵岳」と季節折々の田園風景を楽しめる絶好のロケーション。
かわいい店内(右上)カフェの隣は雑貨コーナー。(右下)パフェも程よい甘さでとても美味しい!!!

「大草原の小さな家」を彷彿するような、畑のど真ん中にある可愛いカフェ。春はイエローグリーンの稲穂が風に吹かれ、美しい麦畑の景色が広がります。阿蘇の外輪山も臨め、ただボーッとこの景色を眺めているだけで癒される空間。6月には収穫を迎え、これからの季節は水田の姿が現れるそう。ランチとカフェのメニューも全てオーガニック。店内には可愛い雑貨からオーガニックの食材も並び、ショッピングも楽しめて、ついつい長居してしまう空間。

 

郷乃恵(さとのめぐみ)

昭和に建てられた農家の家屋をそのままにリノベーションされたお食事処。
 
 
昭和の残り香が漂う店内。
お母さんたちが作る無添加の郷土料理。お米と玄米は昔ながらのかまど炊き。かなりボリュームがあるので、朝ごはん抜いてこられることをオススメします!
きくち村のオーナーのお母さま自らお店の切り盛りをされています。この家で生まれ育ったそう。

こちらは先ほどご紹介させていただいた「自然派きくち村」を経営されている渡辺商店さんのお食事処。古い家屋をリノベーションし、昭和へタイムスリップしたようなレトロな空気が流れる場所。裏の竹林が夏も涼しく快適な空間。車がないと来れない場所ですが、空港からも近く、阿蘇や菊池方面が目的地の方には、まずここで腹ごしらえもオススメのコースです。

 

熊本は震災から1年経ちますが、まだ完全回復には時間が必要。水が豊かな土地ゆえに美味しいものもたくさん採れる場所でもあります。たくさんの農家さんを盛り上げるためにも、熊本のものを手にとってぜひ味わっていただきたいと思います!