ドリス・ヴァン・ノッテンを知った20代。ファブリックを手に取って初めて心が震えました。手を出すことさえもためらってしまう美しさ。だけど、その衝動を抑えられず、若いながら頑張って買ったことを今でも覚えています。その時買ったシルクのストールは今でも宝物。

ドリス・ヴァン・ノッテンのストール。大判のスカーフ4枚を縫い合わせ、スカートやパレオみたいな使い方も可能。本を見たら1997年春夏のコレクションだったので、ちょうど20年前のもの!少しも古さを感じさせません。

いつしかそんな洋服への探究心も薄れ、旬のブランドや、着やすくて買いやすい・・・そんな服への投資が30代に入った頃メインになっていました。特段思入れもないと、断捨離など素早く手放すことも厭わなかったように思います。

あの時のドキドキとした気持ち、どこへ行ったのだろう・・・時代の流れとともに、そんな高揚感もどこかへ置いてきてしまったのかもしれません。

ドリス・ヴァン・ノッテンにまつわるブック。(上)以前にご本人が来日した際にいただいたサインブック。(中)2015-16AW GILL BUTTONのイラストで集められたルックブック(下)これまでのテキスタイルが集められた本。見ているだけで幸せな気分になる。 

数年前、ワードローブの中にいくつか残っていたドリスの服を引っ張り出して、久しぶり心がザワザワ。彼の作る世界観は国境を越え美しい文化やアートが混ざり合い、フェミニンとマスキュリンの融合や奇想天外なテキスタイルのミックスなど、素直にファッションを「楽しむ」という気持ちにさせてくれる、究極の大人服だと思います。

丁寧に作られた服は時を経ても美しい。簡単に手を出せる値段ではないのですが、たまにはこのドキドキ感を取り戻すべく、またとっておきの一枚の出会いを待ちわびているところです。

2017-18秋冬は記念すべき100回目のコレクション。ドリス・ヴァン・ノッテンのコレクションには、これまでのアーカイブプリントを再構築した、まさにドリスワールド全開!

 

今シーズンのドリス・ヴァン・ノッテンのドレス。実はワードローブにワンピースは少ない私ですが、久しぶり欲しいものに出会いました。日本の着物にインスパイアされたようなオリエンタルな柄が魅力。