「物は大切にしなさい」と折に触れ、親や先生から教育を受けて育ちました昭和のオンナ、有田です。しかし、スペースに限りがある私の家は、物であふれっかえるばかり。まさにカオス。
やましたひでこさんの「断捨離」で“捨て方は知性であり生き方”と免罪符を得て、こんまりさんには難しく考えず、気持ち優先で整理してOKと教えられました。それなのにそれなのに、片付けてはすぐにまた家が混雑してしまうんです。
先日も本棚を整理しようと思ったのですが、ごらんの通り、整理収納片付け関連の雑誌がたくさん出てきました(しかも斜め読みしかしてない始末)。どんだけ長期間、悩んでいるんだか……。いまさらですが、捨てるだけでは解決しない! もっと体系的に学ばなくちゃと思い、整理収納関連の勉強をしてみようかと思ったのです。
これはまさに生き方、
暮らし方のダイエットですから♪
整理収納関連の資格は、考え方や団体別に数種類があります。
■整理収納アドバイザー@ハウスキーピング協会
■収納マイスター@日本生活環境支援協会
■資格整理収納インストラクター@日本インストラクター協会
■ライフオーガナイザー@日本ライフオーガナイザー協会
■やましたひでこ公認断捨離®トレーナー@断捨離会
ざっと見つけただけでも5資格。ほかにもあるのかもしれませんが、まずは日本最大の資格者数を誇る『整理収納アドバイザー』を受講してみることに。
『整理収納アドバイザー2級』は1日受講をして、基礎の基礎を教わり、簡単なペーパーテストを受けたらほとんどの方が取得できる資格。都内にある会議室で、やさしい先生に丁寧に指導を受けたのですが、無事に合格していたみたいで、後日、認定証が届きました!
『整理収納アドバイザー2級』受講は、物の置き場所、頻度、動線などを改めて考え直すきっかけに。いま手元にあるものを、機能的に美しく収納整理するこの方法で、さっそく台所の収納を見直すことに。まずは、各収納コーナーと全体像を写真に収め、それぞれの置き場所、入れる物と分量を書き出しました。
□食器の整理
毎日、使う食器って限られているもの。1年以上使っていないものはパッキングしてトランクルームへ。いまの気分ではない食器はリサイクルバザーに出しました。また、使用頻度で食器の置き場所も大胆に変えました。
□調理器具の見直し
空気を収納していると言われるケーキ型やお重、調理便利グッズ、これも考えてみれば年1回、使うか使わないか。迷わずトランクルームへ。1回しか使っていないフォンデュセットが出てきてびっくり……。レードルやフライ返しも何本もありました。気づけば10年以上経過していたので、思い切って捨てて2本ずつ新規購入することに。
□ストックの整理
まとめ買いは確かに経済的でも、それらの長期ストックはかなりのデッドスペースと思い至りました。アルミホイルだけで3本とか謎だし! 家が狭いので、買い置き食品や洗剤、ラップなどのストックを見直し、無くなったら買う方向にシフト中です。
このように「整理して」「収納して」「無駄を増やさない」の3段階で、台所はゆるゆるながらも新しい秩序を保てています。そのままの勢いで、次はトランクルームへ。エレクターでサイズオーダーした棚が届き、収納ボックスも購入して、かなりデッドスペースがなくなり、物が取り出しやすくなりました!
しかし、いつも結局は挫折→なし崩しになる最大の問題がワードローブです。整理収納アドバイザーの理論と方法では、また同じ無限ループに陥ってしまう……と考えて受講することにしたのが、ライフオーガナイザー入門講座(資格取得ではなく、入門編)でした。
ライフオーガナイザーのミモレ・ブロガーさんもいらっしゃるので、みなさんよくご存じと思いますが、“整理収納アドバイザーは日本発”、こちらはアメリカ発の理論です。
「整理整頓が苦手なら、その道のプロに任せればいい!」というアメリカンな合理主義から生まれた資格を日本流にアレンジしたものだそう。また、整理整頓のクセを「右脳派と左脳派」に分けることで、いろんなタイプのひとが混在するおうちやオフィス収納も失敗せず、効果的に整理できるのだそう。
ライフオーガナイザーのほうが、心理学的な要素が強かったので私には興味が持てました。資格も細分化されていて、クローゼットオーガナイザーから家1軒をみるレジデンシャルオーガナイザーまで、さまざま。いわゆるゴミ屋敷のオーナーを数年がかりで指導していく資格もあるそうです。あ、講座会場である講師のおうちがとてもすっきりしてきれいだったのも高ポイント(キッチンに本当に何もなかったのには感動!)。
この時の受講メンバーのみなさんもそうでしたが、日本人は“片付けられない自分”を常に責めがちなんですって。そういう私も、自分のダメなところばかりが気になって仕方がない乙女座・A型!
でも、誰でも得意なことがあって、苦手なことがある。苦手な部分や時間や体力的にも大変なことは、プロに任せるという発想、見習えたら、みんなもっとラクちんになるのに! と思います。
おしゃれが苦手なひとは、パーソナルスタイリストに頼むのもあり。掃除が得意じゃなければ、月1回ヘルパーさんにお願いしてもいいし、整理整頓の道筋を、プロに示してもらうというのも合理的ではないでしょうか?
長いようで短い人生です。がんばりずぎず、自己犠牲ばかりを考えず、もっとご自愛してくださいね。時間って、なによりも貴重ですから。
――子育てや仕事で超多忙なミモレッタさん世代のみなさんにお伝えしたいです。
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