
みてますか?
やすらぎの郷。
昼下がりの放送なので、見られる方は限られてるかも。
相当におもしろいですよ。 Tverで私は追っかけるほど。
いろいろな意味でおもしろい。
やすらぎの郷といいつつ、
全然やすらげない笑
きのうはびっくり!
伝説の美術職人の巨匠・ちのやんが数日前にいきなり登場したかと思えば、
奥さんのカメコを追うように 心筋梗塞でいきなり急死!
夫婦どちらかが残されるなら、
のこされるほうがつらい
なら、俺が残ってやろうとおもう
そんなことを数日前、菊村先生(石坂浩二)に元気に話していたのに。
ちのやん!
かつてタイムキーパーだったカメコは、余命あと数日だった。
ちのやんはお弟子さんであり現在売れっ子の美術職人さんたちと、カメコのために満天の星空を模した美術セットをつくって見せる。
カメコは旅立つ。お通夜の晩、
寝ている間に突如逝ってしまう、ちのやん。
海を前に、ちのやんとのやりとりを思い起こす菊村先生。
こんなに幸せな夫婦はいない。
逝ってしまったひとを反芻しながら生きるつらい余生ではない。
「うまくやったな…!」 と心の中でちのやんに叫ぶ菊村先生。
カメコとちのやん。
二人のお葬式シーンが この日のメイン。
朝、やすらぎの郷ではいつものように放送がながれる。
ちのやんの訃報が発表される。
そして
やすらぎ体操ではなく、代わりに、
中島みゆきの「時代」が流れる。
お葬式のシーン。
いきなり、貝田さんといっしょに車いすで現れた及川しのぶ(有馬稲子)が、
つぶやくように何かを語り出し、唄い始める。
ほかの参列者たちも歌い始める。
”ファイト! たたかうきみのうたを~~
たたかわない奴らが笑うだろ~
ファイト! 冷たい水の中を~
ふるえながら のぼってゆけ~ ”
ふたたび中島みゆき。
「ファイト」
すごい…
何なんだこのドラマは…
圧倒…圧勝される…
たまたま家にいた 5才と8才の子も、
息をのむように ドラマに吸い込まれてる…
そして最後、白川冴子(お嬢こと浅丘ルリ子)は自室に帰ると泣きむせぶ。 そして終わる。
強力に密度の濃ゆい、15分。
虚構なのか、現実なのか。そのどちらもである。
作家性が高いというのか、
作ってる方々が真剣におもしろがっている、というのか、
とりわけ
いま誰もやらないことを やってのける強さとカッコよさ 潔さ 勢い
定形外のド迫力
何層にも重なる意味合い
また書きます。
ドラマの中でも語られていましたが、
ストーリー先行ではなく、
メインはそれぞれのキャラクター、心情にぐっと迫り、
その心の動きがメインのドラマ
書き手の端くれとしてとても勉強になります
そしてどこか可笑しみもあるのが このドラマの面白さ。
この先のAI時代には、じつはまさしくこうした部分が重要ともおもう。
連休、Tverなどで ご覧になってみるのもいいかも。
百瀬でした
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