わたしにとって、NYのショールームはとてもたいせつな空間。ジュエリーにはじまり、マネキン、鏡、デイスプレースタンドから生ける花に至るまで、私なりのセンスがひとつの空間に納められるんです。
ここでは様々なエレメントがぶつかり合いながら、さらに新しい素敵な雰囲気を醸し出してくれます。

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Showroom
大きな窓からたっぷりの自然光がふりそそぎ、白のインテリアを一層と際立たせます。その中心には、アマリリスの花の一輪挿しを。

だからこそ、私はショールームに飾る花は、いつも自分で選びます。
前回ご紹介したFlower Districtで手に入れることもたびたび。私のオフィスからsubwayで10分ぐらいにあるのでとっても便利です。お花がたっぷり揃う朝立ち寄るのがベストなのですが、つい背丈の高いものを買ってしまうと、そのあと朝の満員ラッシュのsubwayに乗れない! なんてことも(笑)。

トロピカルグリーンやたまに購入する蘭は長持ちがするのでとても役立ちます。

ある時はシーズンを奏でるような華やかな花であり、ある時はモノクローム的にトロピカルグリーンの一本挿しを。あるいはどちらでもない真新しいボタニカルの世界……。

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"succulent plant” (多肉植物エケヴェリアの一種を透明のグラスに。バロックパールとあわせて)

ショールームの空間は、決してひとつのエレメント、(例えば、ジュエリー、マネキン、花など)の視点からvisualizeするのではなく、少し離れた場所から全体像を眺める感じでイメージしています。――前のコラムでジュエリーを選ぶときのポイントとして、”単品ではなく全体で捉える“、と書きましたが、部屋のインテリアもちょうどその感覚に近いんです。

お花は、季節感を感じられるものに惹かれてしまいます。

明るく光にあふれるショールームですが、ホワイトの壁に淡い色の花ではピンボケのようになってしまいがちなので、鮮やかなグリーン、または淡い花でも背丈のある枝などが映えると思います。

皆さんはお部屋にどんなグリーンやお花を飾っていますか?

MIZUKI