2017年3月、「残虐行為の不処罰との戦い ISに法の裁きを」と題した、ニューヨークの国連本部でのハイレベル・イベントにて。©UN Photo/Rick Bajornas

この二人の写真、半年くらい前のものですが、格好いいなあ、と思って。左は、国連薬物犯罪事務所(UNODC)が「人身取引の生存者の尊厳のための親善大使」に任命した、イラク出身のナディア・ムラド氏で、自らもISによって売買された経験を持っています。右のアマル・クルーニーは、ISがヤジディ教徒たちに対して行った殺戮や、奴隷にするための拉致といった残虐行為の責任を追求すべく、被害者たちの代理人として弁護活動を続けています。

先週、9月21日には、国連安全保障理事会において決議2379が採択され、イラクにおいてISが行なった行為のうち、戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイドにつながる可能性のあるものについて証拠を収集するため、特別顧問率いる調査チームが設置されることになりました。あくまでも、イラク当局を尊重しながら調査を進めることが強調され、実際にどのような成果を生むのかは未知数です。でも、ともすれば途方に暮れてしまいそうな課題に対して、何か前進が見られるというのは喜ばしいし、そのために活動している人たちに対して敬意を表したいと思います。

2017年9月22日付、BBCによる両氏へのインタビューはこちらから。