意外と失敗している人が多い、ボックス選びの落とし穴
お片付けグッズといえば、収納ボックス。実は、収納ボックスの選び方で失敗している人が多いと、整理収納のプロとして累計10万部のベストセラーを誇り、『さよさんの「きれいが続く」収納レッスン』(講談社)を刊行したばかりの小西紗代さんは話します。
「とりあえず、間に合わせで……というのが圧倒的に多くて、次にデザインがかわいいから買ったけれどイマイチ収納しづらい、という声も多く聞きます。そういう人のほとんどが底の面積が小さくなっている入れ子型を使っています。無駄な空間を作らないためにも、入れ子になる形のものは避けましょう。
何でも入れておける大きなボックスは安価な紙製や不織布タイプもありますが、重い物を入れるとすぐにダメになるので避けてください」
整理収納のプロが愛用する、本当に使える収納ボックスとは?
小西さんが掲げる、収納ボックスを選ぶ際に気を付けたいことの3つはこちら。
① 箱の隅が直角であるかを確認する
② スタッキングできるか確認する
③ 色は1色で統一する
おすすめはニトリの「インボックス」。レギュラー、ハーフ、タテハーフとバリエーションがあり、規格が統一されているのでサイズ違いでもピッタリ積み重ねられるのが魅力。組み合わせが自由自在にできます。出しっぱなしでもオシャレに見えるのは無印良品の「重なるブリ材長方形バスケット」。サイズが豊富、軽い、見栄えが良い、3拍子揃ったスグレものです。同じく無印良品の「重なるラタン長方形ボックス」もスタッキング可能でおすすめです。
見えない場所に置くからといって油断してはいけません。ぴったり・きちんと並べられ、色も統一されていると開いた時にときめきます。出し入れがしやすいか否かもポイントで、そこが〝美収納〟と〝醜納〟との分かれ目です。収納が〝きれい〟であれば、片づけ習慣が自然と身につくから不思議です。
『さよさんの「きれいが続く」収納レッスン 片づけやすさのカギは、グッズ活用術にある!』
小西紗代・著 1200円(税別)講談社
おなじみの収納アイテムをセオリー通りではなく意外な場所で活用するアイデアと、「美収納」と呼ばれる見た目にも美しく、かつ使いやすい収納術で人気の著者が、既刊本では語り尽くせなかった収納グッズの選び方・使い方を伝授。
著者ならではの整理収納アイテムの選び方、使い方を徹底解剖するとともに、著者が整理収納を手掛けた人の実例を紹介し、どんな家でも著者の活用術を実践することで、片づけられる・快適になるメソッドを大公開。
次回、10月13日は「コードやケーブルのごちゃごちゃを解決してくれるお助けグッズ」をご紹介します!
撮影/宮前祥子 構成・文/角田多佳子(講談社)
小西紗代
幼稚園教諭を経て、整理収納アドバイザー1級、風水鑑定士の資格を取得。2011年8月より整理収納サロン「神戸のちいさな収納教室」を主宰。予約が取れない人気教室となっている。雑誌、テレビ、ラジオでも幅広く活躍中。著書に『さよさんの片づけ力が身につくおうちレッスン』(扶桑社)『さよさんの片づけが大好きになる収納教室』『さよさんの開運・整理収納術』(宝島社)『さよさんの「時短家事」スタイル』(三笠書房)がある。新刊『さよさんの「キレイが続く」収納レッスン 片づけやすさのカギは、グッズ活用術にある!』(講談社)では、これまでの経験をもとに本当に使えるグッズを紹介している。