少し前の話になってしまいますが、「父の日」の話を。

物心ついた頃から、我が家では母が父にネクタイをあげるというナゾの"儀式"が「父の日」のお決まりでした。自分が社会人になって何かプレゼントするなら、せっかくだし、うんと良いものを。なんて考えていたのですが、なぜか僕に「ネクタイを選んでほしい」という父からのリクエストが。

よーく見るとピンクのドットがあしらわれたネクタイ。遠目からはネイビーの中にエレガントな差し色。若々しすぎないドットの大きさも◎。大人にこそ巻いてほしい一本。Basic ドット レップタイ¥12000

僕の好きな柄というより、還暦間際の、ずんぐりむっくり(笑)の"オヤジ"体型でも馴染む色味・柄ってなんだろう、と。たしか無地はたくさんもってるし、レジメンタルも、チェックも、そんなことを考えていたらキリがないのでとりあえず青山のブルックス ブラザーズに駆け込みました。

1つはドット。持っていただろうけど、あえて父親が自分で選ばなそうなピンクのものに。ネクタイ単体で見ると、少し億劫になる「ピンク」ですが、ブルー系のシャツと合わせてみると、思ったよりなじみが良いんです。せっかくならもう一本ということで、ブルックス ブラザーズお馴染みのレップタイも。

若さ溢れるイメージのレップタイ。ともすればフレッシュに見えすぎかねないのですが、JFKやアメリカの歴代の大統領しかり、円熟した大人こそ潔いシンプルな縞模様が似合うのでは、と思っております。バーストライプ レップタイ¥12000
ネイビー地のスーツを着ることが多い父。ゴールドのラインが品の良い太さなので、若々しく見えすぎない。むしろ”行き着いた感”すらある上品さは、さすが本家本元です。試しに合わせてみると悪くないかも。ということでこちらも購入。

ネクタイだけで終わるはずだったのですが……。

 
 
 

BROOKS BROTHERS: 200 Years of American Styleという、1818年創業のブルックス ブラザーズ 200周年を記念してできた超豪華ヴィジュアルブック。中に出てくる数々の著名人、有名な写真の数々を見ると、このブランドの歴史は同時にアメリカの服飾の歴史でもあるのだと気づかされます。アンディ・ウォーホルがオックスフォードのボタンダウンを愛用していたことはあまりに有名。ですが、この中に出てくるローブを着ている彼がとてもカッコ良くて。思わずローブまで探してしまいました。

ウォーホルのようなシブい着こなしが、父にできるとはつゆも思いませんが(笑)。パリッとしたシアサッカー生地で夏を涼しく、家にいるときくらい(いい年齢なんだし)ほんの少しでもリラックスして、優雅な気分を味わってほしいものです。

ネクタイ2本とバスローブ、丁寧にラッピングしてもらいました。そのまま宅配便で鹿児島の実家に。

父親によく連れて行ってもらったブルックス ブラザーズ(昔は鹿児島にもあったのです)。それを25歳になったいま、プレゼントしようとした僕は知らず知らずのうちにアメリカントラッドの教育を受けていたんだな、と。よく父から子へ、なんて言いますが。今度は僕からのオススメを父へ。

お問い合わせ先/ブルックス ブラザーズ ジャパン
tel. 0120-185-718

柳田 啓輔

ミモレ唯一の男子。鹿児島出身ですがお酒は強くなく、平成5年生まれの昭和顔だと思っていたら最近は大正っぽいと言われるようになりました。学生時代からトラッド、ストリート、モードと、色々迷走してきましたが、今は社会人として見られる格好を心がけようと、さらに迷走中。ミモレの新人として日々是鍛錬で精進していきます。

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