2015.6.30

SATC シャーロット役、クリスティンの今

アメリカのテレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(SATC)と言えば、懐かしく感じる方も多いはず。登場する4人の女性たちの中で、皆さまのお気に入りは誰でしたか?

私は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のジュネーブ本部で働いていた当時、同僚がSATCのビデオを貸してくれ、観ていました。そして、トラッドでコンサバなBCBGファッションを着こなすシャーロットが、けっこう好きでした。

©Jordi Matas/UNHCR

そのシャーロット役を演じた、クリスティン・デイヴィスは、その後、UNHCRの著名人サポーターになります。彼女は今年、6月20日の「世界難民の日」に先立ち、ウガンダとコンゴ民主共和国を訪れました。私もウガンダ北部で一年間、UNHCR職員として、スーダン難民の支援をしていたので、嬉しい驚きでした。

実生活では、現在4歳になる養女をシングルで育てる、50歳のクリスティン。

コンゴ民主共和国にて。©UNHCR

アメリカのピープル誌のインタビューで、アフリカ視察を終えた彼女は次のように語っています。「母親として、小さな赤ちゃんを抱え、ただ生き延びるためだけに家を離れるなんて、想像もできません。考えただけで、心が痛む。でも同時に、難民キャンプで自分が援助スタッフと共にあることを、とても誇りに思いました。難民の人たちにとって唯一の選択肢であるUNHCRの、大切な活動のお手伝いができるのは、光栄なこと。自分たちに落ち度が無いのに、恐ろしい状況に巻き込まれた人々に、食糧やシェルターを提供できるというのは、最も美しくて基本的な人間同士の関わりです。」

クリスティンは、こうもコメントしています。「私は、視察中に見た光景に、インスピレーションとエネルギーをもらいました。自分の家を追われた人々が、これほど優しく、強くなれるのであれば、私たちも皆そうなれるはず。難民キャンプを訪れたことで、私は人間の精神力の可能性について、希望を新たにしました。」

SATCを観ていた12年くらい前、その華やかな別世界にいるクリスティンが、まさか私たちのように泥臭い難民支援の現場に赴くなんて、思いもしなかったけれど…「当たり役」のイメージをいい意味で覆し、本来の自分らしい生き方を体現している彼女は、若い頃とはまた違った魅力を放っていました。