フェルメール、レンブラント、ゴッホ、モンドリアン・・・オランダは魅力的な芸術家がたくさん生まれた場所でもあります。

ミッフィーの作者、ディック・ブルーナさんもその一人です。
アムステルダムから電車で30分ほどの町、「ユトレヒト」はブルーナさんが生まれた町。けして大きな町ではないですが、アート、世界遺産、スイーツ、ショッピング・・・と、実はこの町の中だけでもぎゅっと凝縮した旅時間を過ごすことができます。

南北に運河が流れるユトレヒトの町ですが、まずは町の南にあるセントラル・ミュージアムとその別館、旧名称ディック・ブルーナ・ハウスを訪れます。2015年の夏、ブルーナ・ハウスは改装中でしたが、セントラル・ミュージアムでミッフィーの特別展示がされていました。

セントラルミュージアム(右)で、ミッフィー展が開催中でした。道の向かい側(左)がかつてのディック・ブルーナ・ハウス。2016年2月に「ナインチェ・ミュージアム」(ナインチェはミッフィーのオランダ語のオリジナルネーム)としてリニューアル・オープンの予定。
ミッフィー絵本の原画や絵本の世界が再現されている展示室内。楽しいミッフィー・ワールドに子どもも大人もハイテンション!
1点もののブルーナさん直筆の絵は感激ものです!リニューアル後のナインチェ・ミュージアムでもミッフィーの資料が多数展示予定とのこと。楽しみです。

セントラル・ミュージアムの関連施設として、「シュローダー邸」があります。ユトレヒト出身の建築家、リートフェルトが設計した住宅で世界遺産にも登録されている建物です。セントラル・ミュージアムで直接申し込むか、もしくはサイトで事前予約をすれば見学可能。ユトレヒトの町中から徒歩20分ほどですので、ぜひ立ち寄りたいですね。創意工夫がこらされたユニークな空間作り、シンプルなデザインが魅力です。

シュローダー邸外観。事前申し込みで見学可能です。日本語のオーディオガイドもあり。住宅内のコンパクトでユニークな作りは見応えたっぷりです。(写真は2014年秋)

ブルーナさん、リートフェルト、この二人は共にユトレヒトの作家。地元の作家作品を現地で見ることができるのは嬉しいものです。同じオランダの画家フェルメールやゴッホなどは、生まれた町には作品はないので、アムスの美術館などに行くしかないわけですが、ユトレヒトではこの二人のような郷土作家の作品を現地で味わえるので、地元に行けた!という充実感がありますね。

オランダ一番の高さを誇る「ドム塔」はユトレヒトのシンボルです。

アートの世界を味わった後は、町歩きを楽しみましょう。「ドム塔」が聳えるユトレヒトの町は、運河に沿ってたくさんのお店が並びます。アンティークショップ、雑貨屋さん、カフェなど魅力的なお店がいっぱいです。 

オランダおやつの定番「パンケーキ」もぜひ試してください。運河に面した「De Oudemuntkelder,」は、お店のロケーションも最高。お味といいおすすめです。リンゴのパンケーキやチーズ、ベーコンなど、トッピングもいろいろ選べますので、ランチ、おやつ、どちらもありです。

リンゴのパンケーキ。お砂糖とシロップをたっぷりかけていただきます。シンプルだけれどもどっしりとした美味しさはオランダの味という感じ。
広い店内には食器、ガーデングッズ、掃除アイテム、お菓子などなど魅力的なアイテムが並びます。

そして最高におすすめの雑貨屋さんが「DILLE & KAMILLE」です。ユトレヒト発祥の雑貨のチェーン店ですが、オランダ、ベルギーに数店の店舗を展開しています。店内には、実用性が高く、デザイン性に優れ、価格もコンパクトという生活雑貨がびっしり並びます。食器、布ものなども充実です。開店時間も朝9時からと、他のお店より少し早め。観光の前に時間を有効利用できるのも嬉しいです。お店の奥にはセルフのカフェコーナーもあり小休止も可能。

ミッフィーと世界遺産シュローダー邸宅だけでも大満足で、楽しいユトレヒトですが、町歩きをすればするほと、雑貨、食、などなどオランダならではの良さに出会えます。アムスから日帰りも可能ですが、観光モードというより、現地になじもう!という気持ちでゆっくり過ごしていただくのがおすすめです。訪ねた人それぞれのユトレヒトの魅力が待っているはずです。

町中にあるミッフィー型の信号。ミッフィーと作者のブルーナさんがみんなに愛されていることが町のあちこちから感じられます。

インフォメーション
ユトレヒトへの行き方
アムステルダムからユトレヒトは、インターシティもしくはSneltreindeで約30分。
ユトレヒト中央駅は、オランダ各地とのアクセスが抜群に便利です。町から町の移動の途中、ユトレヒトに立ち寄ることも可能です。

詳しくは ユーレイルグループのHPをチェックしてみてください。

セントラル・ミュージアム、ナインチェ・ミュージアム、シュローダー邸の情報は下記から。
CENTRAAL MUSEUM

パンケーキ屋さん
De Oudemuntkelder,

素敵な雑貨屋さん
DILLE & KAMILLE

これまでの旅の準備手帖掲載のインフォについて下記サイトもご参照ください。
ユーレイルグループGIE
スイス政府観光局、モントルー・ヴヴェイ観光局
ベルギーフランダース政府観光局、オランダ政府観光局