ベストパートナー候補は「苦手なもの」が共通している人


他人の「不機嫌」を敏感にキャッチし、それに同調してしまう脳をもっている私たち人間は、他人の不機嫌まで抱え込んでしまう生き物だということもできます。「好きなもの」「楽しいこと」の共通点が多い人のほうが付き合いやすいと多くの人は考えますが、長い時間を一緒に過ごす相手の場合は、「苦手なもの」「嫌いなもの」が共通しているかどうか、というのも重要な視点なのです。

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例えば、あなたは犬が苦手で、パートナーは猫が苦手だとしましょう。苦手な犬を見るたびにあなたのストレス度は上がる。これは当たり前のことです。でも実はそのとき、あなたのそばにいるパートナーのストレス度も上がっているのです。もちろんこれはあなたの発する「不機嫌ノーラ(不機嫌な脳のオーラ)」のせいです。つまり、あなたのパートナーは犬が苦手なわけでもないのに、犬がきっかけで「嫌な気分」になってしまうのです。次に猫が現れれば、今度は逆のことが起こります。あなた自身は猫が苦手なわけではないのに、なぜか「嫌な気分」になります。これもまた、猫を見たパートナーが発する「不機嫌ノーラ」のせいであることは言うまでもありません。

 

つまり、あなたとあなたのパートナーは、犬を見たときも、猫を見たときも、結果として共に「嫌な気分」になるわけです。こんなことが起こるのは、二人の「苦手」が分かれているからです。もしも、二人の苦手が「猫」で一致していれば、二人が不機嫌になるのは「猫」を見たときだけなのです。